フレデリック・デュリュー
PEOPLEText: Jerome Lacote
現在は、才能あるアーティスティック・プログラマーとして知られているフレデリック・デュリューとは以前、NUMER等のイベントで何度か会う機会があった。そして今回、彼のパーソナルワークを紹介しつつインタビューに答えてくれた。
自己紹介と、ル・シエル・エ・ブルーについて教えて下さい。
フレデリック・デュリューです。ベルギー生まれの現在35歳です。只今エンジニアの勉強をしています。パリに住みはじめて4年が経ちました。ル・シエル・エ・ブルーは、オフライン、オンライン共に、インタラクティブ・プログラムを提供している会社です。クリスティン・マルデン、ジャン・ジャック・ビルジュ、ニコラス・クロスが、私のコラボレーターとして働いてくれています。
アートとしてのプログラミングを始めたきっかけは何ですか?
数学と科学が好きなのですが、正確さと厳密さが義務付けられた科学の世界は硬すぎると思います。ディレクターでインタラクティブなプログラムを用いて、数学を使って詩を書くことができます。私が使用する理論の正確さは重要ではありません。美しい効果を得るために架空の関数を発明することができます。それは非常にエキサイティングです。したがって、私の考えでは、プログラミングはアルゴリズムの詩なのです。
最近はどのような活動を行っていますか?
ヒエロニムス・ボスの有名な作品「快楽の園」のインタラクティブバージョンの制作を行っています。
あなたの目標はどういったものですか?
私の作品を通じて、みなさんに楽しさと夢を与えることができれば、と思います。また、インタラクティブアートについての展覧会を作ることです。
影響を受ける物はありますか?
自然と美しい物に影響を受けます。
今日の、マルチメディア・クリエーションについてどう思いますか?
つまらない物が多く、がっかりさせらる事が多いです。勝つことが全てではないので、ゲームは好きではありません。発見、理解することがゴールであり、それが備わったおもちゃの方が私は好きです。私の仕事は「アルファベット」というCD-ROMの中にあるような、インタラクティブなおもちゃを作ることです。今の段階で、面白いインタラクティブなおもちゃがないのが残念です。
日本についてはどう思いますか?
残念ながらまだ日本には行ったことがありません。しかし、日本からの私のサイトへのビジターは多いです。きっと、私の作品が日本人のみなさんのテイストに近い物があるののかもしれませんね。
Text: Jerome Lacote
Translation: Sachiko Kurashina