ビターゾート
PLACEText: Ania Markham
一般的に、インタビュー中ずっと満面の笑みで答えてくれる人はなかなかいない。アムステルダムのビターゾートのオーナー達は、相当ハッピーなのだろう。それもそのはず、オープン1年を迎えたビターゾートは、アムステルダムのナイトスポットとして確実に人気を得ている。その成功についてオーナーのニカとピーターにお話を伺った。
まずはじめに、ビターゾートについて教えてください。
ニカ:マルチメディア劇場を2階に備えた、ライブ演奏のできるバーです。定期的にライブや展覧会、パフォーマンスを開催しています。基本的なコンセプトは、人々に楽しい夜のひと時を提供することで、誰がどんな服装で来ようとも構いません。料金設定も柔軟に対応しています。音楽のジャンルにもこだわりがありません。それはアムステルダムで障壁を取り払い、新しいことをしたかったからです。これは今までアムステルダムにはなかったことです。
どのようにスタートしたのですか?
ピーター:私と、ニカ、ヨリス、レムコの4人がそれぞれ出会いました。適切な時に適切な場所に私たちがいたのだと思います。異なるバックグラウンドを持った4人ではありましたが、どのような店をつくるのがいいかという点で一致していたのです。私達はそこで自分達が何ができるかを知っていましたし、それが全てです。そして、今私達がここにいるというのは素晴らしいことだと思います。
ニカ:そうですね。私達は共同で運営をしていますし、それは気楽でもあり、とてもリラックスできています。誰がオープン初日からこの1年後の今まで、私達がここに居続けることができると思っていたでしょうか?でも誰も1年でここを去りたいとは思いませんでしたし、それはとても幸せな事だと思います。ここで共に働いてきた私たち4人の経験は、とても素晴らしいものです。
実際にどのようなことをしているのですか?
ピーター:1階のメインのバーエリア以外に、96人を収容できるマルチメディア劇場を2階に持っています。来週、ここではブレイクダンス選手権の決勝が行われますが、定期的に劇場公演なども行っています。4月12日から3週間は、マルチメディア・インスタレーション「カフカの城」を上映します。
ニカ:この目的は普段は劇場へ行くことに興味のない人の関心を引き付けることです。つまり、通常の劇場公演などでは、ショーの途中にトイレに立つなどができませんが、そういう規律を破り、新しい事を試みたいのです。
今後の予定を教えてください。
ニカ:最も大切な事は、質を落とさずに、観客を楽しませ続けることです。この3ケ月は、リーパイスとのプロジェクトでアムステルダムを拠点とするグラフィックデザイナーでイラストレーターのピエ・パラと作業をしています。私達は、ここで開催する彼の作品展のオープニングパーティを終えたところで、また彼にはアムステルダム近郊で配付している毎月のスケジュールが入ったポスターの制作もしてもらいました。
ピーター:私たちはここで、素晴らしい活動をしている沢山の人達と出会いました。彼らは私達をサポートしてくれていますし、また私達も彼らをサポートし続けます。このような関係が築くことができ、とても誇りに思っています。
BitterZoet
住所:2 Spuistraat, Amsterdam
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Text: Ania Markham
Translation: Naoko Fukushi
Photos: Mark Visser