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越後妻有アートトリエンナーレ 2000

HAPPENINGText: Yasmeen Ikeda


栗村江利「再生」

そよ風が吹き、夏草の匂いが漂い、太陽の光を受けとめ、木の温もりを肌いっぱいに感じ取れるそんな作品は栗村江利の「再生」だ。大地の上に置かれた大理石の枕に頭を乗せて寝ころぶと、まるで自分が今、この大地の自然のなかで生まれてきたかのような、幸福感を感じることができるだろう。


本間純「森」

また、本間純は鉛筆で「森」をつくりそれを通して本物の森を眺めることができるという作品を制作。旧ガレージであったという空間には、学校や職場から集めた鉛筆、中には笑ってしまうような短い物までが敷き詰められていて、集結した鉛筆たちを見てると人々が辿ってきた時間や生活がどのようなものだったのか考えさせられてしまうものだった。


ゲオルギー・チャプカノフ「カモシカの家族」

そして、ゲオルギー・チャプカノフの作品「カモシカの家族」は、若手彫刻家大谷俊一氏の協力をもとに見事な彫刻作品となった。以前、ここに本当のカモシカの親子が住んでいたのだろうという、幻想的な雰囲気を漂わせていた。

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