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パリ 2000

HAPPENINGText: Julien Villaret

通常7月のパリといえば、夏真っ盛りで、街中を散歩するには絶好の時期なのだが、残念なことに今年の天気は最悪で、外に出て行くのがおっくうな日が続いている。それでも僕は、テレビを消して出掛けてみることにした。

今年の夏、フランスの地方で開催された2つの大規模な展覧会(アヴィニョンの「ビューティー」展とリヨン・ビエンナーレ)にいまだに圧倒されたままの僕は、フランスの首都パリこそがアートなクリエイションに最適の場所だということを確かめたくなり、オリジナルなものを探しにメトロに乗り込んだ。

エミリーとエリックの友人2人を連れて、アーティストを探しにパリの南西へと向かった。国立図書館の近くの、以前は冷凍倉庫として使用されていた建物を改造した建物が、今やアーティストとミュージシャンに占拠されていて、グラフィティとウォールペインティングで埋め尽くされている。


建物の一つに入ると管理人がいて、残念ながらほとんどの住人はバケーションに出掛けてしまったとのこと。中を探検してみると、何も描いていない壁を見つけるのが不可能なほど、ありとあらゆる壁に絵がペイントされていた。エネルギーとクリエイティブなものを感じさせる場所だった。

アーティストやフォトグラファー、ダンスチームのスタジオに改造された部屋や、ミュージシャン用のレコーディングスタジオなどもあり、ギリシャローマ風にデコレーションされたフロアーは、パリの最先端の人達を出迎える絶好の場所となっていた。もう一度来てみたくなるような、アンダーグラウンドで面白い場所だ。

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