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デザイナート トーキョー 2018

HAPPENINGText: Taketo Oguchi

10月19日から28日にかけて、アートとデザインの祭典「DESIGNART TOKYO 2018」(デザイナート・トーキョー)が「EMOTION〜感動の入口〜」をテーマに、東京都内の原宿・表参道・青山エリアを中心に開催された。去年に続き第二回の開催となる今年は、10日間の会期中、約90の会場・約310組のクリエイター&ブランドが参加し、120の出展が催され、約12万人の来場者で賑わった。


Photo: © Nacása & Partners

デザイナートは、東京からクリエイティブを発信し産業化することを志す、様々な分野で活動する5組6人の発起人によって2017年に立ち上げられたプロジェクト。世界屈指のミックス・カルチャー都市・東京を舞台に、世界中からアートとデザイン(建築、インテリア、プロダクト、ファッション、テクノロジーなど)が集結し、ショップやギャラリーなど様々な場所を利用して多彩なプレゼンテーションを行う革新的な取り組みだ。


Swedish Design Moves Tokyo – Ung Svensk Form/ Young Swedish Design 2018 at WORLD KITA-AOYAMA BUILDING, Photo : © Nacása & Partners

デザイナートのインフォメーションセンターとなっていたワールド北青山ビルでは、日本・スウェーデン外交関係樹立150周年を記念した「スウェーデンの若手デザイナーたちのいま」と題した展覧会が開催。多彩な分野のデザイナー29組の作品が、同国のシェルフブランド「ストリング®」のコラボレーションによって、空間にアートが溶け込むインスタレーションとなっていた。また、同会場から徒歩1分の場所にあるボルボスタジオ青山ではサラ・ルンドクヴィストの作品が展開された。


2021#Tokyo Scope by Artist Akira Fujimoto / Architect Yuko Nagayama at Avex Building, Photo: © OMOTE Nobutada

南青山のエイベックスビルで行われた、アーティスト・藤元明と建築家・永山祐子による大型インスタレーション「2021#Tokyo Scope」は、オリンピックの開催を2年後に控えた東京の“その先”を見据えたプロジェクト。ビルの広大なアトリウム空間に設置された雫型の鏡面バルーンと数字の組み合わせによる巨大作品は通りからも良く目立ち、まさに今年のデザイナート・トーキョーのテーマを象徴する作品で、多くの来場者を楽しませていた。


Hiroto Yoshizoe at B&B Italia Tokyo, Photo: © Nacása & Partners

イタリアの最高級家具ブランド「ビー・アンド・ビー イタリア」の日本ショールームでは、気鋭の空間デザイナー・吉添裕人による作品が展開。レクサスが育成・支援する国際デザインアワードで2017年にグランプリに輝いた作品「PIXEL」を、国際的に活躍する渡辺俊介の映像作品とのコラボレーションによって、抽象的な光と影による美しい空間を作り出した。

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