アウトサイダー・アートフェア 2017

HAPPENINGText: Isabella Howard

アウトサイダー・アートフェア・ニューヨーク 2017が、1月19日、20日の二日間に渡って開催された。今年で25周年となる記念すべき今回のフェアは、9か国から集まった60以上の出展者によるブースと、2つの企画展によって構成された。

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Outsider Art Fair, New York © 2017 Wide Open Arts

一つ目の企画展では「ジーズ・べンド・キルト」(アメリカン・アフリカン・キルト)に光を当て、もう一方では特別回顧展として、25年間に渡るアウトサイダー・アートフェアのこれまでを振り返った。

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Curated Exhibition: The Quilts of Gee’s Bend. Photo: Pagan Carruthers

さらに、トランプ大統領の就任式日(20日)に合わせた、タイムリーなパフォーマンスも行われた。オバマ元大統領が残した数多くのスピーチの中から、引用された一節を参加者に朗読させるというその作品は、会期中様々な時間と場所で行われた。そしてそれらは、マイノリティのために闘い、アウトサイダー・アートフェアを愛する全ての人のために存在した大統領のための、強く心に訴える辞世となったのだ。

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Thornton Dial at Fred Giampietro. Photo: Courtesy of the Gallery

今回のフェアで際立っていた作品のひとつに、フレッド・ジャンピエトロ・ギャラリーのブースで展示されていたソーントン・ダイアルの作品が挙げられるだろう。華やかで美しく、そして巨大なスケールの作品は、青い塗料でどっぷりと着色された造花やインディゴ染めのベッドシーツ、スポンジといった日常の中の物(ファウンド・オブジェ)で構成されている。これまでの彼の巨大なレリーフ作品同様この作品も、キャンバスから湧き出ているような感覚を鑑賞者に与えるだけの存在感に満ち溢れていた。

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Stephanie Wilde at Stewart Gallery, Photo: Courtesy of the Gallery

アイダホ州ボイシのステュワート・ギャラリーのブースでは、ステファニー・ワイルドの個展を発表した。まるでおとぎ話のような素晴らしいポートレートの数々は、複雑かつ几帳面なほどに細かな筆遣いで描かれており、虫眼鏡を使わなければ、その全てを観ることができないほどだった。

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