丸尾結子

PEOPLEText: Seiichi Endo, Mitsuka Kimura

新しく取り組んでいるテーマ「PULSE」に至った経緯、きっかけは何でしたか?

以前はふとしたことで私の中に生まれる、感覚的な世界や物語の中の存在として作品を作ることが多かったと思います。その多くは顔や表情を伴った比較的具体的な生き物のような個性を描いたものがメインでした。

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「Wavering Garden “Cloud Jewelry series”」, 丸尾結子, 2015年, ミクスドメディア

2015年の「Garden」シリーズでは、身につけられるアートとしてのジュエリーやギャラリーの外壁(屋外)展示も同時に制作したのですが、「美しくありたい、なりたい」という人、特に女性の内面を意識して、そういう“思いが集う世界”を作品と展示空間のテーマにしました。有機的な“雲”を共通のモチーフにすることで、「顔」の表現にとらわれずに、内面的な「感情」や「願い・思い」などにフォーカスをした少し抽象的な「生き物感=生命感」の表現を模索することになりました。

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「BLOOM “Rutsuki”」, 丸尾結子, 2016年, 250 x 250 mm, 石粉粘土、ミクスドメディア

2016年の春に発表した「BLOOM」シリーズでは、さらに内面的な、しかもその時期の私自身の中に湧き出る感情やものと触れ合う感覚、そして生まれ出たいと思う、願いのようなものへの意識を少し客観的に捉えてみようと思った作品です。まさにその瞬間に花開こうとしているような、目には見えないエネルギーとそのエネルギーを放つものの存在・存在感の表現を試みました。

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左:「Rego」, 右:「Regino」丸尾結子, 2015年, 石粉粘土、ミクスドメディア

2016年夏に制作した、「王と妃」は「BLOOM」シリーズの延長上の作品ですが、彼らと彼らを取り囲む世界との関係性みたいなものがテーマでした。そういう意味では別の試みかも知れません。たとえば彼らがそこに居る意義や意味、主張や意思がはっきりとあるのだということを強く意識して表現するとどうなるかとか、その方法、その先にある世界…など、いろいろと思いをめぐらせ試行錯誤した作品です。

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