山村幸則展「芦屋体操第二」

HAPPENINGText: Alex Hiroki Coles

芦屋体操第二」は、世界中の土地の背後にある意味や、風景と人との繋がりを探求する美術家、山村幸則の個展だ。この展覧会では彼が黒松に扮し、芦屋周辺の厳選した名所で独自の振付を見せる作品を展示している。自然豊かな地域である芦谷の街中の黒松は日常の一部であり、芦屋のシンボルとも言える。黒松の自然そのままの枝は、阪神モダニズムを象徴するかのようにも見える。

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「芦屋体操第一」, アートピクニック vol.2 「呼吸する美術」展, 2012年, 芦屋市立美術博物館(兵庫), Photo: Junji Yamaguchi

山村は10カ所の場所でそれぞれ違ったポーズで立って撮影した写真を展示し、作品を通して各場所を探っていく。魅力的な風景を見つけると、人と環境との間のコミュニケーションの分析を通してその場所を彼の作品に取り込み、作品のシリーズを形成しながら芦屋の海や風景そして他の歴史的な場所を見せているのだ。また、芦屋の背景にあるものがこれら地域性を感じる手助けをしている。このシリーズは、魅力的な面白い方法でこの地域を探検しているといえる。小さなギャラリースペースだが、全ての空間がくまなく利用され、素敵な雰囲気がつくり上げられていた。

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「芦屋体操第二」展, ギャラリーあしやシューレ, 2016年, Photo: Alex Hiroki Coles

加えて、彼のパフォーマンスで構成された映像作品など別のメディア作品も展示され、部屋の中央には、黒松に扮した人の等身大のモデルも設置されている。さらに、奥の部屋には撮影のロケーションの一日の撮影スケジュールがまとめられた作品シリーズのイメージ図や、彼が訪れ撮影した地域を示すことで都市の理解を深めてくれる芦屋の地図も展示された。

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「芦屋体操第一」, アートピクニック vol.2 「呼吸する美術」展, 2012年, 芦屋市立美術博物館(兵庫), Photo: Junji Yamaguchi

彼が息子と共に行った最初のバージョンである「芦屋体操第一」は、2012年6月に芦屋市立美術博物館で公開され、その年の12月には、ギャラリーあしやシューレにて展覧会が行われた。この作品には彼の娘、そして母親も登場している。芦屋体操第二は芦屋の違ったロケーションで、彼の新しい構成と振付を見ることができる。

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「芦屋体操第二」展, ギャラリーあしやシューレ, 2016年, Photo: Alex Hiroki Coles

山村幸則 展「芦屋体操第二」
会期:2016年3月5日(土)~4月18日(月)
時間:12:30~18:30
会場:ギャラリーあしやシューレ
住所:兵庫県芦屋市親王塚町3-11
TEL:079-720-6629
http://www.ashiyaschule.com

Text: Alex Hiroki Coles
Translation: Satsuki Miyanishi

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