オスマ・ハヴィラティ

PEOPLEText: Mike Sullivan

『様々な文化の中から見つけた色や素材を介して自分のアイデアや美学を反映する』

オスマ・ハヴィラティはヘルシンキを拠点に活動する若いフォトグラファー。彼の名前はたちまち有名になり、今や世界中から注目を集めている。クライアントにはBBC(イギリス放送局)、フィンランドではマリメッコのようなブランドや国際的に有名なノキアなどを持つ。彼の学歴はほかのアーティストとは少し違っており、カメラマンとしてキャリアを磨きながら、ヘルシンキ大学で社会学とメディア専攻を卒業した。野心的な彼の個性がよく現れた作品は、おぼろげな夢のようで、優美だと表現されることが多い。フィンランドの新星であり、これからは世界の新星へと進化を続けている。

Osma Harvilahti

自身について、仕事について教えて下さい。

ヘルシンキとロンドンを行ったりきたりしながら、フォトグラファーとして活動しています。料理、写真、色彩に興味があり、主に形、色、パターンの組み合わせ探究し、様々な組み合わせがどのように異なる文化を映し出すことができるかを表現しています。

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撮影用に使用しているカメラ、個人的な旅用のカメラには何を使用していますか?

いつもはキャノン5D MarkIIの24-70mm4.0レンズ(早くて簡単)か、ハッセルブラッドH5D(大きくてかさばるけれどきれいにしっかり)のどちらかを使用しています。旅行のときは、マミヤ645 PROを80mm 1.9のレンズをつけて使用します。ほとんどの個人的な撮影はこの組み合わせです。

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最近どんなプロジェクトを取り組んでいますか?

最近はたくさん旅行へ出掛けたり、プライベートや仕事の撮影をしていました。次のプロジェクトは日本へ行き、才能あふれる日本アーティストたちと仕事をすること、そして個人的にいろいろな撮影をしたいと思っています。最近の仕事の撮影では、ノキア、ナウネス、モノクルマガジン、インベントリー、プリンテッドページズマガジンなどの撮影をしました。

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撮影をプランするとき、どういったものからインスピレーションを得るのですか?

インスピレーションは本当に様々なものから集めていますが、特に以前の自分の写真や作品を基にしていることが多いです。色彩のアイディアにはパントン色見本帳を使っています。最近では、日本の繊細な美の影響も受けていて、これは最近の僕のアフリカ北部、東部の旅行で見つけた美しさとは全く対照的でした。

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作品は非常に自然な印象でありながら、おぼろげな夢の中のような雰囲気も併せ持っていますね。このような対照的なコンセプトをどのように扱っているのですか?

たぶん実際のものとアレンジされた架空上のものとを組み合わせを表現しているのだと思います。ときどき自分が見た瞬間を再現しようとするのですが、なかなかうまくできません。僕にとっては、見る人がそれがどこで撮影されたのかわからない作品や完全にアレンジされた作品であるということが重要なポイントになります。

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新たな挑戦のためにたくさんの場所を旅することが必要とおっしゃっていますが、新しい場所や文化を見ることはクリエイティブの源となる重要なパートだと思いますか?または、新しい作品をつくるプロセスの一環という方が近いでしょうか?

様々な文化の中から見つけた色や素材を介して自分のアイデアや美学を反映することが重要だと思っています。主にいつも同じ観点からものを捉えますが、自分のビジュアル言語とは違う文化の表現へ変換できたときには、作品がうまくいったと感じることができます。

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フィンランドの写真業界についてどう思いますか?

フィンランドの写真家であることはとても素敵ですが、すこし安全すぎるかもしれません。この業界には才能あふれるアーティストがたくさんいますが、時々この安全な環境が息苦しくなるときがあります。これが常に海外で仕事をし、新しいことに挑戦し続けている理由です。

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最初の作品集を出版されたと聞きました。そのことについて教えて下さい。

スカンジナビアのキュレ―ション・カンパニー「エディションズ・デュ・LIC」から2013年11月に新しい本が出版されました。日本を含めた世界中で販売されています。

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フォトグラファーにとってフィンランドの一番の撮影スポットはどこですか?

答えるのが難しい質問ですね。なぜなら人生の中で多くの時間をここで過ごしていルし、今は逆にほとんどの時間をスタジオで過ごしているからです。以前であれば森や、自然と答えていたと思いますが、今はどこにでも持って行ける”真っ白なキャンバス”かな。

Text: Mike Sullivan
Translation: Satsuki Miyanishi
Photos: © Osma Harvilahti

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