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ノーラ・ニイニコスキ

PEOPLEText: Victor Moreno

フィンランドはスカンジナビア半島の中では弟のような存在だ。しかし、この「弟」は既に大人へと成長した。90年代以降ヘルシンキの街は、デザイン、ファッション、音楽が共に発展してきた。いくつかのフィンランドの文化を象徴するブランドが過去からの財産であることは言うまでもない。

アルヴァ・アアルトの家具ブランドであるアルテックは間違いなくフィンランドにおける建築と家具の重要なデザインムーブメントであり、1930年以降の北欧モダンの先駆者である。ファッションにおいては、新しいデザイナーが新時代のシナリオとして現れた。フィンランドのファッションデザイン文化の背景においてユニークなのは、マリメッコ

マリメッコは1950年代に創設され、IT企業のノキアと先に述べたアルテックと並ぶ、フィンランドの有名ブランドの一つである。私達はブランドのクリエイティブディレクターであるノーラ・ニイニコスキと会うことができた。彼女はエネルギッシュでハッピー、まるで彼女自身がブランドのコアとなる明るい色のプリントやパターンを表している様だった。

ノーラ・ニイニコスキ

今回のインタビューは、マリメッコの2013年秋冬コレクション「プリントのアート、季節のカラー」が披露された後の舞台裏である。今回の新しいコレクションには、世界を取り巻く、移りゆく季節が反映されている。秋の天気模様は、心惹かれる美しさを表している。例えば、グレーの背景に対照的なハイライトカラー。マリメッコのデザインチームは1920年代や30年代の幾何学様式や民族的な原始アートに似たもの、そして生き生きとした秋の庭に発想を得ている。デザインは落ち着いたトーンと、明るく強いアクセントの色が組み合わされており、現代のマリメッコのデザインの中心的な部分を表現している。

ロンドンで学ばれたそうですね。それについて少し教えて下さい。

1995年に入学して1998年に卒業しました。まず、ファッションプリントを専攻し、最後の2年間はニットウェアを専攻しました。勉強はとても楽しく、自分自身の芸術的な手法を掘り下げることができました。ロンドンでの学生時代は創作過程のメカニズムを学べたと思います。

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スカンジナビアのデザイン学校についてどう思われますか?

スカンジナビアのデザイン学校については、そんなによくわかりません。私はフィンランドで学び、それからロンドンへ行きました。勉強は本当に教えている先生によるし、学校が定義している教育目的や方法によります。フィンランドで私が学んでいる時の教育方法は、ロンドンで学んだものとはとても違っていました。現在はセントラル・セント・マーチンズ卒業のツォーマス・ライティネンがヘルシンキで教えているので教育方法もかなり変わってきています。

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アアルト大学についてご存知ですか?フィンランドでデザインを学ぶのには良い環境だと思いますか?

ツォーマス・レイティネン講師はアアルト大学で教えていて、そこから何人もの才能あるデザイナーが卒業しています。だからデザインを学ぶにはいい環境だと思います。

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