第2回 フランス・アート・トリエンナーレ

HAPPENINGText: Kana Sunayama

Didier Marcel
Didier Marcel

そんななかでもいくつか目を引いたものとしては、「白い地質」の壁に映えるディディエ・マルセルの丸太と土の鋳造の彫刻、ヴィルジニー・ヤセフのディノザウルスの爪痕、アニータ・モリネロの溶けてさかさまにつり下げられた赤いプラスチック製のゴミ収集箱のインスタレーションなどがある。

Wang Du Kebab
Wang Du Kebab

また、 中国出身のフランス在住アーティストでフランス国内で勢力的に活躍する王文の「インターナショナル・ケバブ」は、 作家自身が世界を旅して撮影した何百枚もの写真が文字通りドナーケバブのように串刺しにされ、ビジターが備え付けのナイフで好きなように削ぎきって「御持ち帰り」ができるというもので、子供から大人まで、いつも多くの人々を楽しませていた。

Nicolas Fenouillat
Nicolas Fenouillat

「 Les Residents(住人)」の他には 、「Les Invites(招待客)」としてコンサートやパフォーマンスを会期中に披露するアーティストたち、またダニエル・ビュレン、ベルトラン・ラヴィエ、アネット・メサジェを筆頭に世界的に著名なフランス人アーティスト7名がパリ市内の観光地にそれぞれの作品を施した「Les Visiteurs(訪問者)」などのカテゴリーによって、今回のトリエンナーレの全体が構成されていた。

政治密着型のデビューを飾り展覧会自体のカオスにも非難が集まった第一回目のフランス・アート・トリエンナーレと比べ、「前回よりもマシ」という非常にネガティブな賞賛の言葉もあったものの、各紙メディアからの明きらかな落胆と批判を目にすることが多かった第二回。この世界不況のなか、トリエンナーレの大手企業メセナもそのバジェットを予定よりかなり減らしてきたわけであるが、40日間しか続かないフランス文化庁主催の国際トリエンナーレとしては、いつ何時に行こうとも、列に並ぶこともなく入場でき会場内はがらがら、という結果はフランスアート振興を目標に掲げる展覧会としては残念ながらまったく失敗だったと言えるだろう。

La Force de l’Art 02(フランス・アート・トリエンナーレ/アートの力)
会期:2009年4月24日〜6月1日
会場:グランパレ 身廊
http://www.laforcedelart.fr/02/

Text: Kana Sunayama
Photos: Kana Sunayama

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