アート・ドバイ 2009

HAPPENINGText: Mamiko Kawakami

アート・ドバイ 2009
BREENSPACE, Sydney, Courtesy of Art Dubai 2009

さて、貿易拠点として急速に発達するドバイ。そこでは一年中ありとあらゆる分野の展示会や見本市が開催される。やはりその都市柄だろうか。このアートの祭典も、関係者にとってはれっきとしたビジネスチャンスなのだ。というのも、昨年のアート・ドバイでは中東アート市場の開花ともいわれる程の売上げが作品オークションで記録されたからだ。今年はというと、今回出展作品で即売のものは5万円から高いものだと10億円もの値がつくものもあったとの事。しかし今年は世界金融危機の真っ只中。ドバイアート市場でも不況の風は我知らずというわけでもない。タイムアウト・ドバイのレポートによれば、地元アーティストの中には昨年の最盛期に比べると作品の価格が10分の1まで下がってしまった人もいるという。今回出展ギャラリーの一つ、エルアンドエム・アーツは『売上げは予想通り。でもそれは今年の予想売上をそれ程高く設定していないから。それでも不況にも関らず、来場者はアートを買って行きますよ。』とハリージ・タイムスのインタビューに答える。先に紹介した中国人アーティスト、マ・ジュンによる「Car」で注目を集めたミハエル・シュルツ・ギャラリーでは約950万円、630万円、300万円という値段をつけた作品も売却済み。その他にも展示作品全てが売切れとなったギャラリーもある。

地元新聞ハリージ・タイムスによると、アートドバイの共同創設者兼ディレクターのジョン・マーティンは『ドバイはアーティスト達のミーティングポイントとしての役割を確実に果たしつつある。』とし、そうさせるのは、ドバイという都市が、新しいアイデアに対して非常にオープンで文化発信拠点へと急速に発展しているからだと説明する。

不況直撃でバブル崩壊かともいわれるドバイにまだまだ底力があるとも感じられたアートの大イベント。世界中の来場者をドバイに呼び込み大成功でその幕を閉じた。来年のアートドバイに足を運ぶのも楽しみだが、アブラージ・キャピタル・アート賞の賞金を狙って自分の中のアートの底力を探ってみるのも良いかもしれない。

アート・ドバイ 2009
会期:2009年3月18日〜21日
会場:マディナ・ジュメイラ

Text: Mamiko Kawakami

【ボランティア/プロボノ募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
コントワー・デ・コトニエ公式通販サイト | 2016 SUMMER SALE
MoMA STORE