COVER HOME > PEOPLE > グラフィックエアラインズ BLOG CITY GUIDE

世界のクリエイティブカルチャーを紹介するトライリンガルオンラインマガジン。
言語切替

SHIFT

People 記事一覧

全て表示




【重要】2011年4月以前にメールニュースを登録いただいた方は、お手数ですが再登録お願い致します。

グラフィックエアラインズ

人生を創造する旅を香港から。
グラフィックエアラインズ
デザインへの愛をふりまきながら街中を飛び回っているのが、香港発クリエイティブグループ、グラフィックエアラインズだ。彼らの幅広い活動は、様々なプロジェクトにビックリするほど積極的に参加していることからも伺え、ここ数年で彼らの名前が知れ渡ることになった。言うまでもなく、ぷっくりとした顔のキャラクターも彼らを特徴づける象徴的な存在となっている。この若手2人組は2009年はパリの展覧会に飛び立つという。さぁ、彼らによる空の旅を楽しもう。

グラフィックエアラインズ


お二人のこれまでの背景も含め、グラフィックエアラインズの自己紹介をお願いします。

タット:2002年にウェブサイトを通してグラフィックエアラインズを始めました。その頃、自身のデザインを表現する場所を探していました。つまらないオフィスでのデザイン作業から離れたかったというのもあります。

ヴィ:タットに影響を受け、ちょっと描いたり、クレイドールを作り始めました。グラフィックエアラインズに参加したのは2004年です。2005年には手書きのステッカーをストリートに貼り始め、グラフィックエアラインズを表現する新しい場所を発見したのです。

グラフィックエアラインズ


ここ数年アートシーンでとてもアクティブに活躍されてますね。手がけたプロジェクトで気に入っているものを紹介して下さい。

一番印象に残っているプロジェクトは、2006年にリリースした初めてのグラフィック小説「トラッシュトーク」ですね。人々に知ってもらえるきっかけとなった作品でもあります。初期の作品が掲載されていて、そのどれもが新鮮で磨きがかかってない感じがとても好きです。

「トラッシュトーク」以外には、「エクスパンディングシティ」というプロジェクトも好きです。このプロジェクトでは、絵を描く代わりに何か大きなコトをストリートでやってみたかったのです。そこで、2つの巨大なぬいぐるみをストリートに作りました。香港中を連れて回り、いろいろなシナリオで写真を撮りましたね。その写真全てがこの街の重みを良く捉えてます。混み合った通りを、1体が45kgあるこの大きなぬいぐるみを抱えて移動するのは大変でした。その反面、ストリートにある変なモノへの人々のリアクションが面白かったです。

グラフィックエアラインズ


チームとして、どうやって作品を仕上げますか?制作過程を教えてください。

プロジェクト毎に話し合い、全てのアイデアを出し合い、スケッチします。作品制作の作業に取りかかる前に基本となるアイデアを思いつきますね。たいてい、タットがデジタルな制作を担当し、私が手作業の部分を担当しています。


グラフィックエアラインズ


2人ともそれぞれが、ストリート、フィギュア、コミック、アニメなど様々なアートのカタチで制作されていますね。どの形態が一番楽しいですか?またそれはなぜでしょう?

ストリートアートが楽しいですね。なぜなら、このカタチのアートだと、街にいる人々と直接コミュニケートし、関わり合えるからです。また、作品はいろんな場所で予期してないような反応を受けることができます。作品は簡単に片付けることができるし、他のストリートアーティストによる新しい作品が上塗りされることで差換えられたり、その作品と融合して新しい作品になったりするわけです。それを見るのはとても楽しいですね。

グラフィックエアラインズ


ヴィさんにお聞きします。頬がぷっくりとしたキャラクターがあなたのサインのようになりつつありますが、あのユニークなキャラクターは何をインスピレーションにどうやって生まれたのですか?

最初、空っぽでちょっと寂しげな人間のキャラクターを作ろうというアイデアを思いつきました。最初はあんなに太った感じには考えてなかったのですが、どんどんと太ってしまいました。私にちょっと似ていると思うんだけどね(笑)。

実際には、あの太ったキャラクターの背後には「広がっていく(expanding)」という意味があります。私達はいつもすべてを拡げて表現したいと思っています。それは、財を蓄えることだったり、力を持つことだったり、街に高い建物を建てることだったり、たくさん買ったりたくさん無駄にしたりを同時にするなど、そのキャラクターを通じてそういう貪欲さを表現したいのです。

グラフィックエアラインズ


タットさんはウェブサイトでの自己紹介で、「すべてを香港から」(totally from Hong Kong)と述べてますが、ご自身をハードコアな地元人間の1人として捉えてるのでしょうか?また、香港の好きな所は?

ハードコアな地元人間としては考えてませんね。でも香港で育ったのは事実だし、この街は地元です。ですから、ここで起こっていることが私の作品に影響を与えていると思います。この街とは愛憎の関係があると思ってて、香港ではお店や食べ物など欲しいものを簡単に見つけられるとこが好きです。でも人口が増えてきて、通りが混雑し過ぎてますね。


グラフィックエアラインズ


ローカルのストリートアーティストとして、この街のグラフィティ文化についてどのように思ってますか?

香港のストリートアートとグラフィティシーンは、他のアジアの都市のものほど良いとは思いません。そんなに大勢の人がシーンにはいないし、香港は「クリーン」なモデル都市でもありますから、私達の作品などはすぐに片付けられてしまいます。


香港で好きな場所を教えて下さい。またそれはなぜでしょう?

九龍湾と九龍城にある古い空港です。空港がランタオ島に移動して以来、九龍城に大きな空っぽの空間を残しました。その周辺をドライブするのが好きです。


私生活と仕事をどのようにバランスをとっていますか?

バランスという考えがないですね。生活そのものがクリエイティブな仕事に繋がることですから。でもとても楽しんでいます。


今手がけている作品について教えてください。

現在は、1月から2月の間パリへいくのでその準備をしています。「メゾン&オブジェ」にライブペインティングで参加します。あと、パリで初の小規模な展覧会を開催する予定です。


アートを志す人に何かメッセージをお願いします。

根気強くいこう。


Text: Justin Tsui
Translation: Mariko Takei

HONG KONGの様々な情報は、「SHIFT CITY GUIDE HONG KONG」でご覧になれます。

Bookmark and Share

関連記事