リチャード・セラ彫刻展

HAPPENING

体積そして面といった抽象的な概念を直感的な感覚として体験する


5階カフェテラスからの展望

私の最初のリチャード・セラ回顧展は、ニューヨーク現代美術館(MoMA)5階のカフェテラスからクレーン車が庭に突き出る巨大な鉄板を吊り上げるのを眺めながらはじまった。
アーティスト本人が30トンの鉄板の真下でかがみながら、作業員と共に目印用テープの位置調整を手助けしてるところを見ることができた。



リチャード・セラ(一番右)がアシスタントに話かけてるところ

鉄が描く曲線を歩ことで、学生時代に学んだいわゆる質量、体積そして面といった抽象的な概念が直感的な感覚としてリアルに体験することができた。鉄の間の狭い通路を抜け、解放された空間にたどり着いたとき、位置感覚が麻痺する感じを覚えた。それは作品から、またそれを見学してる来客者のリアクションから工学的知識を学び取るようなものだ。

来客者が作品を見つめ、展示作品の周囲を何度も歩き回りながら、それについて静かに語り合う『これ落ちてこないの?』『どうやって作ったの?』これこそがこの展示の一番の見どころだ。


Where are we?

美術館内の展示もすばらしいものだった。リチャード・セラの作品が持つストーリーを読み取れるように、そして他の作品との距離が窮屈にならないように部屋を区画してあった。
60年代の初期の作品からは素材の重要性、わずかな断片へのこだわりがアーティストの技であることを気づかせてくれる。


来客者が歩きながら作品と抱き合っているよう

ウェブサイトでは、設置や展示風景をビデオ映像で見る事ができる。

リチャード・セラ:40年の彫刻展
会期:2007年6月3日〜9月10日
会場:MoMA
住所:11 W. 53rd Street between 5th and 6th avenues, New York

Text: Aya Karpinska from techneKai
Translation: Tetsuro Mise
Photos: Carlos J. Gomez de Llarena from Med44

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