101.3 KM 展

HAPPENING


コンテンポラリー・アート・センターが主催する「101.3 KM:コンペティション・アンド・コーポレーション」は、リトアニアのコンテンポラリーアートを振り返る10年の展覧会シリーズの最新のものだ。

2006年の展覧会タイトル「101.3 KM:コンペティション・アンド・コーポレーション」は、ビリニュスとカナウスの共同施設間における距離、そしてメインテーマを表現している。

展覧会はビリニュスとカナウスの3つの会場(ビリニュスCAC、カウナスピクチャーギャラリー、メノ・パーカス・ギャラリー)及び両都市の公共スペースで同時に開催される。両都市から50以上ものアーティストが展覧会に参加。イメージやステレオタイプの問題をなげかけながら、その都市が持つ文化を踏まえてたくさんの作品が取り組まれた。

「コンペティション」の本質に基づいて、カナウスのアーティストのプロジェクトがビリニュスで紹介され、ビリニュスのプロジェクトがカナウスで紹介される。両都市が、異なった特色のあるアートの伝統を持つためである。様々なメディアで活躍している様々な世代のアーティストを集め、「101.3 KM」が探し求めているものは、予測できない関係、考え方の矛盾、そして挑発であり、また新しい形の「コンペティション・アンド・コーポレーション」を見つけ出すことだ。

ビリニュス唯一の展覧会に行く機会があったので、ここにとても価値あると自分が思うコメントを書こう。もちろん、個人的意見ではあるが。

最初に気に入った作品はカウナス出身アーティスト、ジルヴィナス・ランズバーガスの作品「ナイト・シフト」だ。とても小さいが、かなり細かい部分まで作りこまれており、60年代もしくは70年代に存在したお店の建築モデル。現在の高速建築フィーバーを映し出しているようだ。社会的・経済的変化が分かる建物の目的、ロケーション、幅広いスタイルとデコレーション。繊細に見えるが、強烈なインパクトがある。

続いてのとてもミニマルな作品は、カウナスのアーティスト、ロレタ・スヴァイカウスキーンによるもの。彼女のプロジェクト「インターベーション」の中から、「フォー・ヴェネチアン・ラバー」という作品。メインにあるクリエイティビティーの目的は皮肉、シミュレーション、言い換えである、とロレタは言う。彼女は作品に異なるファブリックを使い、リメイクとバーチャルリアリティの今日のカルチャーをシミュレートすることに役立てている。

ロベルタス・アンチニスによるインスタレーション、「アンソポロジカル・ケーブ」 は変わっている。このウォーターキューブを僕が好きかどうかは別として、それらは特別な雰囲気を漂わせている。この作者はリトアニアで最も有名な彫刻家の1人で、公共スペースに数多くの素晴らしい作品を手がけた。

CACの壁に作られた穴の中の赤いライトを見てみよう。これもロベルタス・アンチニスが手がけた私の好きな作品だ。

リギタ・マーチンケヴィによる印象的で遊び心のある折衷的なアートワークもとてもかわいらしい。鉛筆に針に糸にと、全て身近にあるものだ。

白黒だけど生き生きした瞬間のある写真。とても繊細で感性豊か。イーグル・ラカウスケイトと彼女の父親ロミュアルダスによるシンプルなかわいらしい写真。

どれほどの数があるかわからないが、様々な違った形のスタンプが、明るく照らされた長いテーブルに繋げられている。スタンプテーブルで遊んでみないかと招待してくれたのがケストゥティス・グリガリュナスだ。

彼の記憶にある初めてのスタンプは、幼少時代のパイオニアガール&ボーイだった。私達にも見せてくれたが、今の彼は驚くほどのコレクションの持ち主である。手に取って、スタンプしよう。

ビデオアーティスト、サウリウス・パリウカの作品「リキッド・スペース」、もしくは「リキッド・キューブ」と名づけてもよいだろう。このアーティストにとっては、とてもありふれた手法だ。ライブペインティングが素敵だ。

歩く。寝転がった姿勢で歩く。「ジャーニー」というアレクサス・アンドリウスケビシウスによるビデオフィルムがカウナスのホールでのパフォーマンスとして始まった。人を驚かし、ハッピーにさせるシンプルな方法。自分で試してみては?うまくいくはず。

ジンタラス・セソニスのコレクション「スルー・フリーダム」からの写真。完璧にカナウス。カナウスではいつもショートスカートを履いた女の子がフリーダム通りを歩いている。春、夏、秋、冬など関係なく。少々変だが、これがカウナスの社会生活であり文化生活だ。フリーダム通りはいつもキャットウォークのようだ。毎日、特に週末。背景にはカウナスの中央郵便局が見え、角が丸まったスタイルのビルがこの町にたくさん存在する。とても気に入っている。今回の展覧会の中で私が一番好きな作品、ジンタラスの写真に大きな拍手を。

101.3 KM: competition and cooperation
A Kaunas and Vilnius artists’ exhibition
会期:2006年9月15日〜10月15日 Kaunas Picture Gallery and Meno parkas
   2006年9月8日〜10月29日 Contemporary Art Centre, Vilnius
主催:Contemporary Art Centre, Vilnius
協賛:National Museum of M. K. _iurlionis, Kaunas
キュレーター:Linara Dovydaityte, Kestutis Kuizinas

Text and photos: Emanuelis Ryklys from RUT RUT
Translation: Rie Maeda

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