第19回 ベルリン・ミュージアム・ナイト

HAPPENINGText: Yoshito Maeoka

去る1月28日、文化都市ベルリンの冬のハイライトのうちの一コマ、ベルリン・ミュージアム・ナイトが開催された。1997年より年2回開催されており、今回で19回目となる。

当日は18時より、一枚のチケット(通常12ユーロ、学割8ユーロ)で、ベルリン内おおよそ70の美術館、博物館、ギャラリーが深夜2時まで回り放題。通常の交通機関に加えて、7つのモデルコースにあわせた7本のバスがさらに運行される。当日私はコースとは関係なく、普段私があまり行かない場所、かつ現代美術を扱っている場所へ行った。


アカデミー・デア・キュンステ

待ち合わせ場所は、統一ドイツの象徴ブランデンブルグ門の前にあるアカデミー・デア・キュンステ。近年できたガラス張りの建築で、これを機会に建造物の中に入ってみたかった、という目論みもあった。この日開催されていたのは講演会が中心で、催されていた展覧会は地下の15平米程度の部屋で、ヘルベルト・ヴェルニケという舞台監督の舞台美術関連の資料が中心だった。


ダイムラー・クライスラー・コレクションのある建物

期待どおりではなかったこの建物を後にして、次に向かったのは統一ドイツ復興の象徴であるポツダム広場。戦後焼け野原だったこの辺りに唯一のこった建物の中に、ダイムラー・クライスラーの現代アート・コレクションを展示しているフロアがある。

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