MVRDV KM3

HAPPENING


ヨーロッパにあるもっとも小さい国が、世界最大の国に都市デザインをいったいどれほど教えられるのだろうか? 実にたくさんある。それが答えだ。もしもあなたがまじめに、オランダの建築設計会社「MVRDV」を中国に当てるのならば。

MVDRV、 それは風変わりであるのだけれども、実に歓迎されているデザインスタジオである。彼らは「MVRDV KM3」と呼ばれる中国都市の企画展を 7月2日から8月21日まで上海アートギャラリーで行っている。展覧会のテーマは新たなるアジアの中枢に似合った興味深いものである。「居住空間の急激な減少に対し、一方では都市人口の爆発するという事態に、いかにしてバランスをもたらすか。」というものである。その答えはきっと何百万という数の、北京やベンガルの都市住民を助けとなり、きっとアジアの新たな「百万都市」で、よりのびのびとした、より豊かな生活を助けてくれることになるだろう。

MVRDV は決して失望していない。展覧会ではもったいぶった専門用語を使い、「3D都市」を「飢饉や、悲観、保護を乗り越えた都市」と称し、そしてその建造物は無限の空間、繁栄した文化産業、都市空間に置ける束縛のない自由を想像させた。 MVDRVに、魅惑的なプロジェクトを巧妙なデザインで解決させるチャンスを与えるのは、なんら不思議ではないことであろう。アムステルダムの廃棄アパートである「WOZOCO」が彼らの手によって生まれ変わり、賞を獲得したときのように。

実際問題として、この展示会自体がスペースの無駄使いであったのならば、上に述べたことはすべて机上の空論になったのであろう。しかし、 MVDRVにはそのような心配は一切ない。高架道路と水の道が広がり。 1000平方フィートのギャラリーがそびえたち、そしてツーウェイ展示室。 MVDRV広州プロジェクトの抽象図が広がりつつあるのだ。インフラジャングルと呼ばれるその一部は、巨大なクモがその木のような肢体を部屋の中央から広げているようだった。 MVDRVの名声のために観客たちは勇気を出しクライス・クロッシング・ギャングウェイという場所を通り抜け、そこで出会うのは、よくある中国の都市像。環境の意識、歴史的文化的感覚、そして恥知らずな切り立ったエッジ。

インフラジャングルは展示の中心部であったのだが、 MVDRVの他の作品もまけず劣らずすばらしい、そして省スペースだ。中国南方にあるリューチョウという都市では、彼らはある石灰石鉱を再建し、文字通りテラスの家が建つ場所に生まれ変えたのだ。どのユニットも鉱の外郭だけを頼りに作業を進め、フロア違いの運搬や、急激なカーブを成す地形の上で内部を建造した。中国三番目の都市である天津では、 MVDRVはソロタワーという、若く裕福な都市住民向けのアパートメントの建設に携わり、労働者住宅地区を改良した。
グランドフロアで、建造物の「足跡」を減らすかわりに、T型構造をした建造物の最上階には「スカイクラブ」と呼ばれる共同スペースがあり、カフェ、レストラン、それから健康クラブが営まれている。
また北京では、チームは廃止された工場をカルチャーセンターにし、そして中身のつまってないW型のショッピングモールを都市のビジネス地区に製作することによって中国のショッピングモールの根本的要素を変えようと彼らはもくろんでいる。

MVDRV は、中国の極端な都市化において生み出された問題に対する答えを持っているのかもしれない、しかし彼らはすでに、次の世代の都市企画者や建築家にパンドラの箱を開けてしまった。13億の人口を有する国における都市開発は先例のないチャレンジである。年追うごとに、その問題は緊迫性を帯びてくるのだ。人口増加の圧力の論議は、スケールモデルや、すばらしいアイデア以上のものになるのだろう。
農村から都市への移住、それから都市の過密化は、中国の急速な巨大化に直面しているのだ。


MVRDV KM3: Proposals For Chinese Cities

会期:2005年7月2日〜8月21日
会場:Shanghai Gallery of Art
住所:Three On the Bund. No.3 The Bund 3/F, 3 Zhong Shan Dong Yi Road
TEL:+86-21. 63215757
sga@on-the-bund.com
www.threeonthebund.com

Text and Photos: Wong Joon Ian
Translation: Rin Okada

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