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プライベート・エグザイル

HAPPENING


2004年5月16日、ウィーン市内の23区それぞれの区にある23のアパートにて、エレクトロニックミュージック、ロック、ヒップホップ、ジャズ、エクスペリメンタル、クラシック、さらにヨーロッパ以外の伝統音楽など、様々なジャンルで世界的に活躍するアーチスト23名によるパフォーマンスが行なわれた。これだけでも興味深いイベントではあるが、最も興味深いのは、MP3ストリーミングが個々の演奏をネットワークし、仮想空間でのアンサンブルを実現したことだ。オンラインのオーディエンスは、それぞれのコンサート会場で途中下車しながら、仮想空間でウィーン中を旅することができるのだ。その夜には、23名のメンバー全員が、 「ウィーン・ローナッハー劇場」に実際に集まり、「カレイドスコープ」と題したライブを行なった。

オーストリア出身の作曲家でもありピアニストでもある、ルーパート・フーバーは、 リチャード・ドルフマイスター(トスカ)とのコラボレーションで有名だが、今回、 ウィーンで毎年行なわれている、文化と音楽のフェスティバル「ウィーン芸術週間」の一環として、「プライベート・エグザイル」をやってもらいたいとの依頼を受けた。

ウィーンの第19区では、 バートル・ムターが、カラー・スペースで即興演奏を行なった。彼は、オーストリアのスタイアーに1965年に生まれ、1990年にグラーツで、ジャズ・トロンボーンとボイストレーニングを学んだ後、作曲、トロンボーン、音声、ユーフォニアム、即興演奏で世界を舞台に積極的に活動を続けている。「私はプライベート・エグザイルのコンセプトに魅了されました。仮想空間で他の人達と一緒に演奏するなんどのようなものになるのだろうか。他の人はどうするのだろうか、などとどんどん考えてしまい、もし世界中の人が鼻歌を歌い、それがストリーミングされたら、一体何が起こってしまうのか?とまで考えてしまいました。」 と彼は話す。

カラー・スペースでの即興は、とても心地よい日曜の午後に行なわれた。「プライベート・エグザイル」を素晴らしいプロジェクトだと賞賛するムターは、「ローナッハー劇場で行なった、夜のパフォーマンスは、今までにはない経験でした。私は頭の中で、オーストリアのミュージシャンが日本の家やアートギャラリーなどでパフォーマンスしているシーンを思い描いていました。そのパフォーマンスの様子が日本の素晴らしい景色と共に、オンラインで見ることができればと考えながら。」と語った。

Text: Christina Merl
Photos: Victoria Coeln
Translation: Naoko Fukushi

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