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ムラタ・タケシ

PEOPLEText: Naoko Fukushi

11月に開催されたDOTMOVフェスティバルで、審査員の一人である、デザイナーズ・リパブリックに作品が選出されたムラタ・タケシ。彼のアニメーションは、平面的であるにもかかわらず、その形と動きで特殊な空間を作り出している。このようなアニメーションを作り続けていきたいという彼に、現在の活動や作品制作についてお話を伺った。

まずはじめに、自己紹介をお願いします。

ムラタ・タケシです。ロサンゼルスで彼女のフランと、テリア犬と一緒に暮らしています。ここには一年ほど住んでおり、サイケデリック調の実験的アニメーションを制作しています。ロサンゼルスに来る前は、ブルックリンに5年間住んでいて、97年にプロビデンスにある、アートスクールを卒業しました。

フリーランスのデザイナーということですが、どのような活動をされていますか?

仕事の大部分はアニメーション、イラストレーションあるいは、キャラクターデザインで、よく他のアーティストとコラボレーションをしています。これまで、実に幅広い分野のクライアントと仕事をしてきました。ここ最近では、カール・アッカーマンと仕事をする機会に恵まれました。彼は、ミルキー・エレファントを手掛けた素晴らしいアーティストの一人です。彼が僕に声をかけてくれたおかげで、何度か窮地から救われました。スーパージャムとカールとヒューマンフェイスという組み合わせが、気に入っています。

ヒューマンフェイスについて教えていただけますか?

ヒューマンフェイスは、1998年に2人の友人、ジョン・ブルズィスキとポール・キムとで始めたウェブサイトで、各々の、実験的に制作したアートワークやアニメーションを発表する場として使っていました。そして、次第に3人でフリーランスの仕事を取るようになり、ヒューマンフェイスという名前を仕事でも使うようになりました。そのせいで、クライアントに混乱を与えることもありました。クライアントは、経歴や、その他何か情報を得ようと僕らのウェブサイトに行っても、狼人間の絵や、3Dの下着姿でテレビを見ている男などしかないので。しばらくして、それぞれ個人での仕事が多くなり、そのサイトを更新するのをやめましたが、今でもヒューマンフェイスという名前で一緒に仕事をすることもあります。

11月にシフトによって開催されたDOTMOVフェスティバルで、あなたの作品「Melter 2」が、デザイナーズ・リパブリックによって選出されましたが、その感想はいかがですか?

大変うれしく思っています。シフトで紹介されているアーティストには、沢山好きな人がいたので、このフェスティバルに参加しようと思ったのですが、自分がそこで選ばれるなんて本当にうれしいことです。イアン・アンダーソンの僕の作品に対するコメントは、僕自身が書くよりも上手いと思いました。

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