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ムラタ・タケシ

PEOPLEText: Naoko Fukushi

その作品は、どのようなコンセプトで、どのようなことを表現しようとしたのですか?

アニメーションで何か新しい種類の空間を作りたいと思っていました。何らかの方法で見ている人を引き込みたかったのです。制作し始めるとき、なんとなくあいまいに形を作っていくことが好きで、今回もそこから始めました。そして、アニメーションを使い、その形から動きへとポイントをシフトさせていきます。この段階こそが、僕がもっとも表現できるポイントだと思っています。サイケデリックアートや音楽からインスピレーションを得ることが多いですね。何か超越しているような感じがして、同時にふざけた感じもする。そんなアニメーションを作りたいと思っています。

その他にはどのようなものからインスピレーションを受けますか?

アイディアは、スケッチをしている時や、作品を制作しているときに浮かぶことが多いです。散歩をしているときやドライブをしているときにアイディアが浮かぶ、というタイプではなく、音楽を聞いているときや他のアーティストの作品を見ているときにインスピレーションが降りてきます。好きなアーティストを何人か挙げると、シフトのコントリビューターでもあったヨシ・ソデオカは、1997年にWord.comを友人に教えてもらったときからのファンです。ディア・レイン・ドロップのペインティングやビデオは、リアルタイムで作られているかのような印象を受けます。彼らはプロビデンスで、常識を超えた実験的なアニメーションを制作している、アラ・ピーターソン、ジム・ドレイン、イーモン・ブラウン。最後に、何年も僕にインスピレーションを与え続けているガリー・パンターです。彼は、アメリカではそれほどでもないと思うのですが、日本では非常に有名だと聞いています。彼の作品とその制作過程には、僕自身本当に影響を受けていますし、他にも沢山僕と同じような人を知っています。

今回手掛けて頂いた、カバーデザインのコンセプトは?

これは、Melterシリーズの新しいバージョンです。フラッシュで手書きした、一つの平面アニメーションを重ね合わせ、動かしていきました。アニメーションの周りにフレームがなく、それが浮いているかのように見え、見る人のブラウザのサイズに合わせられるようなものにしたいと考えていました。

ロサンゼルスで何か面白い動きはありますか?

まだロサンゼルスに来て間もなく、ほとんど家の中でアニメーションを作っているので、よく知りませんが、一つ興味がある展覧会で「Tedious Limbs」というのがあります。2004年1月3日にロサンゼルスのフリン・ファーム(3765 Legion Lane)という場所でスタート予定です。

将来のビジョンについて教えてください。

サイケデリックなアニメーションを作り続けるために、フリーランスの仕事を続けていきたいと思っています。そしてこの活動を通して、気の合うアーティストと沢山出会うことができれば、と思っています。

読者にメッセージをお願いします。

僕のインタビューを読んでくれてありがとうございます。もし、僕の実験的なアニメーション、音楽、アートワークなどに興味があれば是非連絡をください。

Takeshi Murata
住所:2449 Hidalgo Ave., Los Angeles, CA 90039
TEL:+1 323 666 5145
t@takeshimurata.com
https://www.takeshimurata.com

Text: Naoko Fukushi

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