A2エキシビジョン・シリーズ

HAPPENING


サウンド・アンド・ヴィジョン・フェスティバル(SVF)は、2000年から開催されている、香港では毎年恒例のフェスティバル。メインストリームとオルタナティブプログラムの両方を通して、音とイメージという2つのメディアの相互関係を模索するのが目的だ。地元で活動するアーティストに、公の場で作品発表をする機会を与えると同時に、異文化交流プログラムの一貫として、海外のアーティストも招待している。

以前は、主にビデオやアニメーションといった映像作品に焦点を当てていたこのフェスティバル。しかし今年は、2Dのポスターの展を初めて開催するなど、その視野を広げる活動を展開。「私達は今、何が必要か?」というテーマの下、9名の香港人アーティストが、A2サイズのポスターシリーズをデザインした。

「ヴィジュアルとは、動画映像のみを指すのではなく、2Dグラフィックデザインも含むべきだと考えています。だからこそ、私達はこのエキシビジョンを、SVFのプログラムの1つとして開催したのです」と語るのは、アニメーションクリエイターでもあり、この展覧会の参加デザイナーでもあるチョウだ。「“私達は今、何が必要か?”という疑問をテーマとして選んだのは、社会的、政治的不和が起こった後のこの香港という街で、私達は本当に何を必要としているかを知りたかったからです」。

参加した9名のデザイナーは(アオバビジョン、アトミックアトラック、db−db、ジャンキー、パニズム、レックス・エアー、シェルムーンサイト、シックスステーション、スリーパットワーク)、どれもさまざまなバックグランドやスタイルを持つ個性派ばかり。イラストや写真で構成されたA2ポスターを通じて、テーマをそれぞれの方法で表現している。展覧会以外でも、今回制作されたポスターは再度印刷され、限定品として売り出される予定だとか。そこで得た収益金は、チャリティー募金として寄付されるのだ。もし、この中にお気に入りのデザイナーがいたり、彼らの作品をコレクションに追加したい!という人がいれば、大歓迎である。

展覧会に実際に足を運べる、という方に是非試していただきたいのが、展覧会についての詳細が記された、小冊子を読む時間を取ってほしい、ということ。そうすることで、デザイナー達だけではなく、彼らの作品についても、より深い理解を得ることができるだろう。

「この展覧会は、SVFにとっては初のグラフィック展なので、似たような展覧会が今後、恒例のプログラムとして毎年開催されるのではないかと思っています。と言っても、この先、私達がどのようなアイディアに辿り着くかに、すべてがかかっているのですけどね」と、チョウは語ってくれた。

決められたフォームの中に、オリジナルのアイディアを納める必要など、どこにもない。クリエイティブという才能を、自由に伸ばしていくことが一番重要なのだ。SVFが来年、どんな驚きを見せてくれるのか、期待を胸に見守ろうではないか。

Sound & Vision Festival 03
A2 Exhibition Series One: First Aid – What Do We Need Now?
会期:2003年8月17日(日)〜9月14日(日)
会場:Basheer Design Books
住所:1F, Flat A, Island Building, 439 – 441 Hennessy Road, Causeway Bay, Hong Kong
www.sleepatwork.com/A2/

Text and Photos: Mlee and CC from Shellmoonsite
Translation: Sachiko Kurashina

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