ジミー・テナー

HAPPENINGText: Jerome Lacote

今回は、僕の3月12日の夜の出来事について話そうかと思う。何杯かのドリンクと、中華料理の軽食を楽しんだ後、地元で有名なペルシャ・ジャズ・クラブ、ニュー・モーニングで行われた、ジミー・テナー・ショーの手伝いに向かった。

ジミー・テナーは、素晴らしい音楽を聴かせてくれるフィンランド人ミュージシャン。彼の音楽では、ジャズ、ファンクそしてテクノの要素が巧みに織り混ざり、楽しいひとときを提供してくれるものだ。最新LP「HIGHER PLANES」を中心に現在彼は、ヨーロッパツアーの真っ最中だ。

僕はファンク音楽のファンでもないし、ブラスバンドの音楽をあまり鑑賞しないけれど、ジミーのエレクトロニック・ソングは別モノ。今回のコンサートが、僕の気持ちを変えてくれた!と言ってもいいだろう。12名のブラスバンド・ミュージシャンを引き連れて登場したジミー。全員が白い衣装とマントを身にまとっている。見た目はまるで、ゴスペルバンドと魔術師軍団の中間のようなかんじだ。彼らからは、本物の生のエネルギーがひしひしと感じられた。だからこそ、無感動では絶対にいられない。ブラスバンドとの演奏が基本だが、例えばノイズボックスや写真電話といった、おかしな楽器も登場した。

Jimi Tenor Show
日時:2003年3月12日
会場:New Morning
住所:7/9 Rue des Petites Écuries, 75010 Paris
https://www.jimitenor.com

Text: Jerome Lacote
Translation: Sachiko Kurashina
Photos: Jerome Lacote

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