テンプテーションズ展

HAPPENINGText: Terevision Ruiz

今年も夏が終わった。しかし、様々な祝福やイベントの季節は始まったばかりである。最近舞い込んできたグッドニュースといえば、新しい現代アートフェスティバル「テンプテーションズ」が近々マドリードやってくることが決定したことだ。ここでは映像と新しいテクノロジーが重要な役割を果たす。アートマーケットを文化、ビジネス、社会などのさまざまなセクターに近づける様々な展示が行われる予定。また、エスタンパでマネージャーとして活躍したビクター・デル・カンポの主導でエッチング&コンテンポラリー・アート・フェスティバルもマドリッドで開催される。


Soledad Cordoba. “Exprimir”. Blanca Soto Gallery

まず「マーケット」というセクションでは、国内外のギャラリーが一挙集結。アバンギャルドなアートを楽しむには最高の場所である。ここには、カルロス・タシュ(バルセロナ)、スペンサー・ブラウンストーン(ニューヨーク)、イヴ・リヴィエール(パリ)、エスティアルテ(マドリッド)といった有名ギャラリーも参加している。

エレナ・フェルナンデスが担当を努めているのは「キャビネット」というセクション。ここは更に5つに細分化されており、今回はビデオをメディアとして使用し表現を展開するアーティストを紹介している。参加アーティストは、スヴェン・ポールソン、ジョルディ・コロメール、エンジェルス・マルコなど。


Angeles Marcos “Serie suplemento al vacio”. Gallery 57

「シティ」セクションの第1回目として今回選ばれた都市は、アルゼンチンのブエノスアイレス。イルマ・アリスティサバルを中心に、シルビア・リバス、パブロ・シクエル、グラシエラ・ハスパー、ヘルナン・マリーナ、マチルデ・マリン、ガストン・ドゥプラットをアーティストとして迎え、写真とビデオを通じて最新のトレンドにおける多様なビジョンを紹介している。

知識、アート、そしてアイディアを広く知ってもらうことを目的に、多種多様なメディアの発展の研究が行われるのは「メモリー」セクション。ここでは、ナム・ジュン・パイク、ブルース・ナウマン、ゴードン・マッタ=クラーク、久保田成子などが参加する予定だ。

その名も「テンプテーション(誘惑)」という雑誌の発行も予定されているのが、このフェスティバルについて最後に特筆すべき点だろう。このイベントの開催場所についての情報は、いまだ未定。というのも、サプライズを届けることがこのイベントの目的の一つでもあるからだ。今のところ分かっているのは、このイベントがマドリッド市内にあるどこかのビルで行われる、ということだけ。アートとは私達を思案に導く誘惑なのである。

Edición Madrid Edition La feria de las Tentaciones
会期:2002年10月23日〜27日
時間:12:00〜21:00
会場:Plaza de España, 8 (esquina Bailén)
料金:15 €
eme@edicionmadrid.com
http://www.edicionmadrid.com

Text: Terevision Ruiz
Translation: Sachiko Kurashina

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