ミリア 2002

HAPPENING

2002年、カンヌ。 今年もこの土地にミリアが帰ってきた。この世界規模のインタラクティブな内容のマーケットは、その道のプロがインターネット、ワイヤレス、そしてインタラクティブTVのためのオンライン・エンターテイメントにおけるビジネスをマネージメントできるイベントだ。そしてまた、オリジナルとクリエイティビティを発見できる絶好のチャンスでもある。


ミリア開催期間中、ファスト・レーン・フェスティバルというショーケースが同時に開催されていた。この新しいデジタル・エンターテイメントについての興味深いショーケースは、オンライン・エンターテイメントにおけるインターネットのための最新の革新と、14本のクイック・ファイヤー・プレゼンテーションによる、ワイヤレスとインタラクティブTVを紹介する、というもの。特に面白かったのは、ニコ・スタンポの実際に体験できるエクスぺリメンタルな作品と彼のサイト。またサブアクトは、サイプレス・ヒル、ジャミロクワイ、フランスのラップバンド・NTMに関する彼等独自の新しい認識を紹介した。

肝心のミリアでは、才能に溢れた新人を選ぶコンペティションが行われていた。このコンペティションは、インタラクティブなコンテンツとテクノロジー・ディベロップメントにおいて優れている学生に注目したもの。その他にもインタラクティブ・エンターテイメントとニューメディアの分野での最新の開発の発見、率先力となる人材をリクルートするフォーラムを設ける他、世界中から優秀な人材を探す機会などを提供している。
16名の学生が各々の作品を発表するのは、個人的にとても良いことだと思ったし、特に「ペーパーカット」という作品は私のお気に入りだ。これはイスラエルの学生、アヴィ・ハルトフスキーがデザインした3Dのフォントで、アングルによってその形を変えていく。
パリ第8大学のチュぺル・ガランジェの、ACTE3.COMのウェブ上にある面白いフォトグラフィック的なアニメーションもまた興味深かった。

ギュランヌ・ボイヤーの作品で、3Dアニメーションと普通のアニメの中間に位置するような「同化/融合」という名のビデオクリップも面白かった。彼はビデオデザインに関しては、かなり有望と思われる。

「ワン(ONE)」という題名がついた興味深いCD-ROMを製作したのは、アンヤ・ハンデスト・スヨラップ。これは5人それぞれの気持ちの中を垣間見るのぞき見的な旅についてのナレーティブな作品だ。妄想症か、虚栄心に溢れているか、怒りっぽいか等といった性格的な特色によって各々が振り分けされていく
相馬寿夫は、ぜんまい仕掛けの時計を紹介。(若干ジョン・マエダのようでもあったが)マクロメディア・ディレクターでプログラムされたいくつかのインタラクティブな時計だ。

参加した新人クリエイター:
グレッグ・デイビル(ライトハウス・デジタル・メディア・デザイン、イギリス・ブライトン)

相馬寿夫(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー、岐阜県)
アヴィ・ハルトフスキー(バザエル・アカデミー、イスラエル・エルサレム)
エンリケ・ハルテイド(センター・フォー・エレクトロニック・アーツ、イギリス・ハートフォードシャー)
シモン・ノートン(RMIT大学、オーストラリア・メルボルン)
アンニャ・アンデス・スジョルプ(シドニー大学・カレッジ・オブ・アート、オーストラリア・シドニー)
リック・ファレル(スタッフォドシャー大学、イギリス・ストックオントレント)
シャリカ・ネリス(ダブリン・インスティトュート・オブ・テクノロジー、アイルランド・ダブリン)
ステファニー・ベラット(エマイル・コル、フランス・リヨン)
チュぺル・ガランジェ(パリ第8大学、フランス・セントデニス)
ダニエル・アイルランド(テクノロジー大学、オーストラリア・シドニー)
ジョアンナ・H・イスニーミ(メディア・ラボ・ウィーア、フィンランド・ヘルシンキ)
ギヨーム・ボワイエ(ETPA、フランス・トュールーズ)
ドナルド・アバッド(エコール・ナショナーレ・スプリエール・アーツ・デコラティフ、フランス・パリ)

この新人コンペティションの外では、「ザ・ミックス・リアリティ・ポン」というイベントを楽しむことができた。いわゆる「ポン」ゲームをミックスされたリアリティバージョンで楽しめる、というもの。このゲームの目的は、ビデオゲームのポンと同じだが、ここではプレイヤーが自分の手か実際に触れることのできる物でこのゲームを楽しめる。バーチャルの中でのボールは全く速度を落とさないのと相反して、このゲームの物理的要素が本物のボールの動きをシミュレーションするのである。個人的にこれは興味深いものだと思ったし、バーチャル的なものがもっとミックスされたリアリティのあるものになればいいと思う。

カールトン宮殿で行われた豪華なパーティーに参加した時にヨーロッパに進出したばかりの任天堂ゲームキューブを私が試したのは言うまでもない。しかしその後のミッドナイトパーティーに行くためのボートに乗り込もうとしたらマイクロソフトに拒否されてしまった(なんてことだ!)。そのようなことがありながらもミリア最終日はきれいに晴れ渡り、私は地中海独特の気候を存分に味わったのだった。

Milia 2002
会期:2002年2月10日~14日
会場:Palais des Festivals, Cannes, France
http://www.milia.com

Text and Photos: Jerome Lacote from 6um
Translation: Sachiko Kurashina

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