エスパシオ・ウノ

HAPPENING


超前衛派現代アートに興味がある人ならば、必ずチェックして欲しいのが「ザ・エスパシオ・ウノ・オブ・ザ・ミュゼーオ・ナシオーナル・セントロ・デ・アート・レイナ・ソフィア」だ。レイナ・ソフィアは、マドリッド市内にある、スペインで最も重要な現代アート美術館であるが、かつてはアナ・ローラ・アラレスのダンス&ディスコ・インスタレーションを用いたエキシビジョンを開催していた。そして今回紹介するのが、1968年生まれ、ビーゴ出身のサルバトーレ・シドラスである。

彼の特徴の一つは、常に体感することを求めている、ということである。自然、という共通項を持っている彫刻とドローイングから活動を始めた彼だが、独特の自然を観察する視点は、彼の作品の中にある都会と人工的な要素に反映されている。彼自身も、相反する要素ではなく関連性のあるものとして、人工的な面と自然な面を考えることに興味がある、と言っている。


Salvador Cidrae. Untitled, 2001

彼の芸術活動において、建築、デザイン、広告を組み合わせ、写真、ビデオ、コンピューターなどのメディアを表現方法として使うことは、彼自身の世界を開拓して行き、存在するであろう地球外生物と人間とのつながりを研究している。最新作においてはそれが重要な鍵となっている。

ザ・エスパシオ・ウノを訪れるのならば、美術館の三階のエキシビジョンにも足を運んでいただきたい。ここにはスイスのピピロッティ・リストのような実力を認められたアーティストの最高傑作が展示されている。「アプリコッツ・アロング・ザ.ストリート」というタイトルの下、1994年からのリストの選ばれた作品が5本のビデオ・インストレーションとして観ることができる。潜在意識、特性、欠点はピピロッティの作品ビデオの中では、妄想のようなものである。


Pipilotti Rist “Ever is Over All”

レイナ・ソフィアの三階に着いたら、スイス人アーティストの世界と現実を分けるカーテンが目に入るだろう。一番目の部屋では水中で撮影され、部屋の片隅で二手に別れて映写されている「シップ・マイ・オーシャン」が展示されており、一種変わった効果が面白い。向いの部屋に行くと、巨大な花で駐車している車の窓を壊しながら嬉しそうに通りを歩く女性を映した「エヴァー・イズ・オーバー・オール」が上映されている。続いて、現れるイメージを額で次々と破壊しながら、家事をこなして行く女性を映した「アイ・クドゥント・アグリー・ウィズ・ユー・モア」の展示。


Pipilotti Rist “Blue Lodily Letter”

ブルー・ロディリー・レターは、人体にクローズアップしたカメラフィルムで、ザ・ルームは不思議の国のアリス風の書斎の様な居間で、巨大なソファーとイスが置いてあるもの。視聴者は普通サイズでリモコン付きのテレビで多種多様なチャンネルと未完成のアーティストのインストレーションを快適に見る事ができる。

Salvador Cidrae. Espacio Uno.
会期:2002年1月6日まで
会場:Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofia
住所:Santa Isabel, 52. Madrid, Spain

Text and Photos: Terevision Ruiz from Neo2 Magazine
Translation: Sachiko Kurashina

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