ホームワーク

PEOPLE


「ホームワーク」は、プロダクトデザイナーのアンセル・トンプソンとアレックス・エルチがセントラル・セントマーティン学生時代に出会い、卒業一年後パートナーシップを組んだユニット名だ。
パートナーシップを組んで、わずか4ヶ月で『アキュパンチャー』のトレイナーディスプレイや個人プロジェクトなど沢山の仕事をこなしている。今回の新作もイギリスの大手通信会社、BTやスターバックス、ノキアなどの広告代理店、「ケッチャム・ロンドン」の東ロンドンのスピタルフィールドにある新しいオフィスビルのレセプションアリアに宇宙から表れたUFOとも思われる美しく、物理的にもスケールの大きさで人々を圧倒させるインスタレーションを生み出した。

「UFOとも思われる」と表現したのも正に言葉の通り、このインスタレーションは一瞬私達の物事に対する一般的視野を疑わせ、何とも一言では表現出来ない感覚にさせられるからだ。飛行物体の一部のような大きさでありながら柔らかい羽のような感覚を与え、鏡やメタルのような色を持ちながら水や雲のように透いた実質を持つ。さらに一本の線を潜り抜けるスピード感と同時に心を落ち着かせる静けさもある。

作品のコンセプトに着いて聞くと、「このスペースは人々がクリエーティブなアイディアを生み出す場であり、人々が出会う場でもあるんだ。この作品が人々のインスパレーションになったり休憩の場になったり、目印になったり掲示板になったり色々なファンクションをもたせたかったんだ。」

会社のレセプションは会社の顔とも言われるが、この重要点をしっかり押さえ、大規模だが、押し付けがましさがなく、人々にアイディアと平穏を与え、クライアントの要望やイメージに答えながらアーティスティックで、且つファンクショナルなインスタレーションを創った。

「ホームワーク」では、常に資料となる自然やオーガ二ックフォームの写真を採集したり、原料のリサーチを行っている。だからこそ、どのような物質がどういった環境に合うか合わないかを把握し、アイディアが出来てから材料を決めるではなく、どんな材料がどのアイディアに適しているかを考えながら作品が出来上がっていく。

今回の作品でも高度や強度に絶えられ、光を透すファイバーグラスを使い、主体に光を反射させるシルバーのペイントを塗り明るさを増させた。

自然の美しさと人間の手で作られた美しさをかき集めたような作品に仕上がるのは彼等の日々のリサーチとコンセプトの結果だ。

このインスタレーションは空間のスペースや人々に雰囲気を与えるだけではなく部分的に椅子に変化したり、方角を示すなどマルチファンクションの可能性を持つ。

ファニチャーや空間や建築様式をも使ったインスタレーションも手掛け、これからは更にショップウインドウディスプレイなどとより多くの人々の目に触れる仕事もして行く予定である。将来はもっと色々な空間で「ホームワーク」の作品が見られるであろう。

そしてロンドンに居られるか方、またこれから訪れる方は是非「ホームワーク」のインスタレーションを観に行ってみよう。彼等のもう一つの作品、一枚の長く、厚いスチールを使った「ケッチャム」のロゴを表現している作品も観られる。期間は現在から6ヶ月〜12ヶ月間、ケッチャム・ロンドンにディスプレイされる予定。

Ketchum London
住所: 35 – 41 Folgate Street London E1 6BX United Kingdom
TEL: 020 7611 3500

Text: Natsume Shiroyama

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