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ミジェットビデオ

PEOPLEText: Jiro Ohashi

去る11月3日から5日の3日間、「BURO 30: Electronicaccident Experimental Express 2000」が、青山の CAY(スパイラルホール地下)で行われた。BURO(ビュロ)は1998年以来、パリを中心にヨーロッパの各都市で断続的に開催されている「エレクトロニクス・ミュージックのニュー・フォーム」を紹介するイベント。ライブパフォーマンスだけでなく、ビデオ、フィルム、インスタレーションなどを駆使してマルチメディア的コンサートを繰り広げている。今回は、その30回目にあたる。

参加アーティストは、池田亮司、メルツバウ、竹村延和、カールステン・ニコライ、トーマス・ブリンクマン、チックス・オン・スピード、ピタ、ヘッカー、ディスコム、ポート・ラディウム、ヴラディスラフ・ディレイの面々。

今回は、その3日目のプログラムに、ディスコムとの映像コラボレーションで参加したミジェットビデオ(MITGETVIDEO)のペリエ・セドリック、タマムラ・ナオミの2人に話を聞いた。

現在にいたるプロフィールは?

2人で活動しだして、約1年くらいになります。以前は、それぞれが個人でビデオや、グラフィックデザイン、印刷用のイラストレーションからアニメーション、テレビ関係(TVID)の仕事をしていました。結果、活動範囲が広くなり、また仕事が多様になり、いろいろな番組の制作過程などに携わってきました。

現在は、レコードレーベル用のイラストレーション、CDジャッケットから、ビデオクリップ、ウエブサイトの制作をしています(もしかしたら、ライブビデオも)。私たちは、定期的にテレビ、レコードレーベル、雑誌、ライブビデオ等の仕事をしています。ライブは、私たちの活動のほんの一部分であって、クリエイテイブで独特なプロジェクトだけでの仕事ができたらと、考えています。ですから、VJとしてだけの活動は考えていません。しかれども、この夏に行われた、バルセロナのソナー・フェステイバルは、良い経験になりました。リッチー・ホゥティンと一万人のクレイジーな観客とのミックスビデオは、とても面白かったです。

先日、「Buro 30」での映像を拝見し、興味深く思いました。今回ディスコムと一緒にパフォーマンスを行うことになった経緯は?

ディスコムとのパフォーマンスは、ディスコムのレコードレーベル、deco(デコ)との仕事の一部分です。このレーベルの独自性を維持しながら、フライヤー、CDジャケット、ウェブサイトを(サイトはまだ完成していませんが)、制作しています。ミュージックビデオも後々制作予定 : ライブビデオは、この過程の一部分です。

ライブビデオに関して、私たちは、ディスコムとコミュニケーションをとりあい、一曲ごとに、音が、どの映像と一致するか等、十分にくり返しました。ですから、今回のスパイラルでのパフォーマンスは、VJとは異なったものと言えるでしょう。ビートに合わせて、ランダムセコンスシンクロナイズドを送るのが、通常のVJですが、ディスコムの音楽には、ビートがないので、VJパフォーマンスがうまく作用しない難かしい分野です。私たちの映像(とディスコムの曲)は、7〜8話の抽象的なストーリーから、成立する50〜60分のフィルムで、もし、即興で少し変えてたとしても、十分明確になっています。しかれども、映像が盛り上がって、コンサート度に、進化していくのは、音楽の業のようなもので… これは、一種のプロセスです。

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