70年代再び

HAPPENING


以前消防に使われていたというボート「BATOFAR」については、以前にも書いたが、再びそれについて書かないわけにはいかなくなった。コンサートホールに改装されたのだ。これはまさに僕らが待ち望んでいたスペースだ。
連日、DJ KRUSH、DJ SHADOW、ADD N to X、TO ROCOCO ROT、そしてA-MUSIKのフェスティバル、FX RANDOMITZのライブなどのショウが開催されている。スタートに間に合わず、見逃したものもあるが、ここ最近では、最高のプログラムだ。クールでチープで開放的なエレクトリックな空間。いくつかの実験的なショウも催されていて、Paris Fuck Music Society、マスクを被ったミュージシャンによるノイズサウンド、70年代のポルノ映画や裸の女の子、実験映画なんかを観ることができる。ちょっとしたオシャレなひとときを過ごすことができる場所。ボートの上でビールを飲む夜。晴れた日には屋外で。


再び70年代。フランス人SF作家、モーリス・ダンテックがジル・ドゥルーズ(このサイトではこのフランス人哲学者の未発表の論文を見ることが出来る。英語に翻訳されてるものも中にはあるので、要チェック!)の哲学と自己解放に関する論文を読み上げ、一方で彼の友人であり、昔のアンダーグラウンドバンド、HELDONのミュージシャン、リチャード・ピナスがエレクトロニックノイズを奏でていた。
「ボーダーグラウンドからのダイレクトな」ものではあったが、それほど素晴らしいと言えるものでもなかった。音楽はナイスだったが、フィルターがかったダンテックの声にはものすごくイライラした。ダンテックの成功を期待していた人達がたくさん集まっていた。まるでみんながそこに居る必要があったかのようだった。

また再び70年代! La cinematheque de Paris が、セルジオ・レオーネの世界という、すごく素晴らしいフェスティバルを開催した。彼はポピュラーでマイナーな監督として知られているが、それは大きな間違い。レオーネは間違いなく偉大な監督で、彼の最後の傑作「Once upon a time in america」は素晴らしい映画。ただのマフィア映画なんかじゃなく、友情、裏切り、そして映画をしっかりと映し出している。会話が全くないシーン、エンニオ・モリコーネの陰気な音楽、そしてこの壮大さ、多くの誤った解釈を生み出したアンチミニマリズムな撮影、演出方法。この映画は僕のお気に入りの1本。フェスティバル全体は大きな成功を収め、チケットを手に入れるのはすごく大変だった。もし君の住んでる街で、同じようなフェスティバルが開催されるなら、ぜひ観に行った方がいい。すばらしいから。

Text: Guillaume Ollendorff
Translation: Mayumi Kaneko

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