ワンダーフェスティバル

HAPPENING

ここ数年の間にオタクカルチャーと称されていたアニメ系や、フュギュア系のマーケットが限りなく非オタク系のユーザーにまで広がりはじめている。それは例えばオタクとアートの融合を進める村上隆や、ジャパンアニメが世界中から注目されることになった攻殻機動隊や、ケンイシイ×スタジオ4℃とのコラボレーションによるテクノとアニメの融合、そしてジャンルを横断して盛り上がったEVAのムーブメントなど、今更に思い出してみても面白いきっかけが続いたことは非常に大きな要因かもしれない。
しかし、なんと言ってもオタクカルチャーといってひとつのジャンルで括ることのできない文化的な豊かさや、技術力、魅力(セクシーさ)がもともとこの世界に詰まっていることが、ようやく一般的な認識レベルまで浸透してきたということかもしれない。海外のコミックやトイのムーブメントとは明らかに一線を画した、日本人的な趣向がそこにはある。

などと言った能書きを今更するまでもなく、究極のオタクカルチャー・イベントとも言える『ワンダーフェスティバル』は回を増すごとに動員数は増え続け、成熟したカルチャー・シーンの断片を今年も垣間みることができた。


毎年冬と夏の2回開催されているガレージキットの祭典、「ワンダーフェスティバル」(以下ワンフェス)。有明のビックサイトを会場に、毎年3万人近くの人がひしめく熱いイベントということで、開場前は早朝から異常なまでの長蛇の列。
今年は例年の経験から早めに並ぼうと思っていたのにもかかわらず、去年よりも列が長い!最後尾がどこにあるのか全くわからない。ようやく列につけば、あのビックサイトの巨大建築が小さく遠方に見える位置です。強者は携帯椅子を用意していたり、ゲームボーイ(必須アイテム)をやっていたり「待ち」に余念が無いのですが、更に強者は(日曜朝だけに)携帯TVを取り出して「ガサラキ」を見ている者もいました。サスガです。(きっと自宅ではタイマー録画もしているに違いない)

さて今年のワンフェスと言えば、「ガメラがワンフェスにやってくる!」とキャッチフレーズでうたうぐらいの意気込みで、GIII(マックじゃなくガメラ 3)を大フィーチャー!巨大ガメラの模型や、ガメラ造形コンペ、それにG3の大迫力劇場版予告や、「GIIIを100倍楽しむ方法」と称したトークショーなどてんこ盛りです。
日本特撮の最高の技術とこだわりを持ったガメラ3部作。初回では東京タワーをへし折り、前回は札幌はすすきのを破壊し、仙台壊滅!ときただけに、次作での渋谷駅と京都駅破壊とくれば期待は高まる一方デス。

さて、去年の冬のワンフェスでオタクとアートの融合を試みた村上隆が、今回は「S.M.PKO2.セクサロイドレボリューション」(2は二乗の2)というイベントを開催。
「女の子が可変して飛行機になる」というテーマで、オタクカルチャーのセクシャリティーを言及するというもの。原型師はもちろん前回から参加のボーメ氏(海洋堂)。
ボーメ氏は昨年青山の洋書店NADIFFにて行われた「ERO POP TOKYO」(村上隆キュレーション)で、オランダの輸入商が完成品フュギュアを¥700,000で購入して話題を呼んだということもあり、いよいよアート×フィギュアの世界もヒートアップを見せているというカンジです。

ワンフェスの主催と言えば海洋堂。そして海洋堂といえば、そのガレージキットのパイオニアとしてのノウハウの全てをつぎ込んで送り出されたブランド「Xebec Toys」でしょう!
彩色済みのアクションフィギュアが日本でも急に(エヴァ以降?)増加し、おもちゃ好きにとって嬉し泣きな状況の中、Xebec Toys 出現以降はその質やこだわりは留まることを知らない加速度ぶり。この値段でこんな凄いもの買えちゃう訳?と疑いたくなる出来デス。
現在やたら色々なところが出しているスポーン・ライクのデビルマンも Xebec Toys が火付け役だし、タイガーマスクや北斗の拳、ゲッターロボもそうデス。
そして個人的に悶絶しそうな程嬉しいのがボトムズ。ワンフェスではまだ展示品扱いだったけど、ブリスターのロゴやデザインまで含めて最高デス。ボトムズ知らなくても買って下さいと勧めたくなるクオリティー。感動しました。


(左)超時空要塞マクロスのメカ、バルキリー(ロイ・フォッカー仕様)のコスプレ。もちろん中に人が入っています。(右)バルキリーが、ガ・ウォークに変形した様子。一人ではもちろん変形不可能。3人がかりで壮絶な変形作業をやってました。

ワンフェスといえばコスプレもすさまじい。前回までは開場内にコスプレ撮影用の空間(そこ以外は撮影禁止)が設けられていたのが、今年は屋外スペースに拡張!幸い天気にもめぐまれ、コスプレ日和になりました。
特に今回一番目をひいたのは完全変形のバルキリー。コスプレで完全変形。3人がかりでせっせとガウォークに変形している様に自然と人が群がり、変形が完了したら拍手がわき起こるといった盛り上がりをみせていました。


(左)ワンフェスのマスコットキャラクター、ワンダちゃん(分身して2人います)に囲まれる同ワンフェスキャラの猫(名前知りません)。と、一緒に記念撮影しているコスプレーヤー。(説明が複雑ですみません)(中央)ファイティング・ヴァイパーズ(セガ)のハニー。1P、2Pお揃いデシタ。1Pはやはりセクシーさがポイントなのか上半身はアーマー無し仕様!2Pは今井トゥーンズ氏デザインのFV2仕様。 (右)To Hart な3人組

女の子のコスプレも最近はレベル高い人が多いと思います。かわいいし、セクシーだし犯罪的です(笑)。同じキャラが肩を並べて並んでいる姿とかはシュールだけどツッコンではいけません。

メモといいながら真面目にレポートしていくと膨大になるので後は写真(汚い写真で申し訳ないッス)で雰囲気を感じてくれると幸いです。
もの凄い数の出店数でマトモに見ていくと一日では見切れない密度のガレキとトイ。中にはフル可動のバーチャロイド(セガのバーチャロンのロボット)をペーパークラフトで作っているところも。


(左)フル可動紙製のバーチャロン:ドルカス(?)。 (右)フル可動紙製のバーチャロン:アファームド。

紙といえば折り紙(?)的テイストでフュイギュアを繰り出してくるところもありました。

面白ければ何でもアリの世界。今年は何故かおばあちゃんが盆栽を出店しているというシーンもあり、かなり守備範囲は広がってきています。
また、ドール系(着せ替え人形等)好きのC*2としては、ドール用のオリジナルの服がかなり増えていたのも嬉しかった。エッチな下着からしぶいドレスまで選り取りみどりデス。コギャル仕様のジェニーなどもかなりイケてました。

好き者としては天国のような世界ですが、いつも思うのが懐の寒さデス。でもお金が無くてもガシャポンのバラ売りを買ったり、掘り出しトイは結構あるもので、個人的には大金をはたかずともいい買い物出来ました。(勝負は午前中か?)
次回は8月8日。夏にオタク3万人!というと退いてしまう人もいそうですが、興味が出たかもという人は絶対行くべき!行ってから考えよう。そのぐらいここにはパワーありますゼ。

Text and Photo: Chibashi From C*2

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