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プレミセズ展

HAPPENING

現在、ダウンタウンのグッゲンハイム美術館で開催されていのは、Premisesという過去40年にわたるフランスのアート、建築そしてデザインを一望しようというエキシビジョン。本エキシビジョンのキュレイターが語るように、2つの意味をもつPremiseという言葉には1960年台初頭から多くのアーティスト達がとり憑かれ、題材として取り組んできたものである。
個別の展示作品のなかにはかなりの出来映えのもののあり、3つのフロアを有効に使った陳列、コーディネイトは巧みなのだが、全体的な雰囲気が、例によって多少とっつきづらいという雰囲気は否めない。


エキシビジョンのタイトルが示唆する通り、アーティストや建築家達は、サイト、スペース、テリトリー、ロケーションについての観念を探究。
展示作品の一つ「Bar Seduire」という Jean-Luc Vilmouth によるバーの内部を模したような美しい照明とモニターを配したインスタレーションでは、モニターを載せたテーブルに人がいて、彼/彼女がモニターの中の人物を注視していたり、それぞれのテーブルに様々な人がいて、全員がエクセントリックかつ国籍もばらばらで話したり、考えこんだり、叫んだりと実に様々。

ヴィジュアル・アートと建築というふうに、全体を2つのセクションに分けており、過去40年という時間軸に従うというよりも、それそれが5つのチャプターにさらに分かれていてよりテーマをしぼり込むという具合だ。

ヴィジュアル・アートのほうの最も傑出した作品は、20世紀で最も注目される女性アーティスト Louise Bourgeois によるもので美術館の2階全体を使用している。それは巨大で細長いカゴのような作品で、一定の距離ごとに垂直方向に建て増しが設けられておりそれぞれが、ガラス製の球体だったりステンド・ベッドだったりとミステリアスでこの世のものとは思えない。この作品こそは、静かにそれでいて確信に満ちてスペースとテリトリーについて言葉なくして語りかけ、訪れた者にエキシビジョンのテーマを視覚的に示すだけではなく、感じさせる作品だ。しかしこの作品の唯一の誤算は、“中に入ることができない”ということだ。それゆえ、外側から中に入った時のことを想像するしかない。

もう一つ「Zero Space」というカゴのような作品(作者の名前を思い出せない)のほうは中に入ることができるし歩くこともできた。廊下を全部使い切り、両端を白い鉄のバーでふさがれている。バスルームにあるような白いタイルで壁、天井、床とすき間なく覆われている。ここでは、エキシビジョンの趣旨通り、存在しないスペース、スペース以外には何も内包しないスペースについての体験ができるかもしれない。

建築のセクションでは、過去の最も興味深い建築作品を紹介している。Jean Nouvelといった建築家は、実に詩的に空間と光を駆使してデザインと建築の心理面での重要性に焦点をあてる新世代の建造物を創造している。
それぞれのセクションが半透明のカーテンで仕切られた本エキシビジョンは全体的によく構成されいる。これらのカーテンはまたプロジェクション・スクリーンとしても機能していて、スライドやヴィデオも写出されていた。
しかしながら大きな問題は、他の多くのものも同様だが、背後にうかがえる巨大なアカデミズムの存在だ。

Text: Rei Inamoto From Interfere.
Translation: Satoru Tanno for Shift Production.

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