アンノウン・アジア 2022
HAPPENINGText: Taketo Oguchi
荒田朝陽
1985年札幌市生まれの荒田朝陽。北海道を拠点としていることもあってか、花や植物などをモチーフに、「少しの成長、活力、感動」をテーマに作品を発表。生命の循環や続く命を、同じ絵柄が続いていくパターン柄を用いて、それを表現している。今回初出展で、アンノウン・アジアの存在を知りいち早くエントリーしたという。作品発表の場としてはもちろんだが、絵を見て幸せな気持ちになれたり、少しでも何か感じることができたら、良い循環が生まれる機会になるだろう。
佐治足康
1966年生まれ、大阪府出身の佐治足康。2015年から 「キセキのヒコーキ」シリーズと題した作品で作家活動を開始し現在、大阪近郊の写真ギャラリーを中心に発表を継続している。夜空に描かれた光の線は、夜間に飛来する航空機の航路で、コマ撮りで撮影された膨大な写真を重ね一枚の写真作品としている。数百から数千枚の写真を重ねているが、多いものでは一万枚を超えるものも。同時に記録される連続した星の光跡や静止した地上の灯りの対比が飛行機の美しい軌跡を際立たせている。
今回は、長引くコロナ禍の影響もあり、アジア諸国からの参加が見送られたのが残念であったが、前述のポスター形式の特別展として中国、タイ、韓国、マレーシア、台湾からのアーティストをフィーチャーするなど、アジアのアートの灯火は燃え続けている。次回以降は再びアジアのアーティストとまた会えることを期待するとともに、世界的な情勢不安の中、出展を決断した全てのアーティストに敬意を表したい。
紀陽銀行 presents UNKNOWN ASIA 2022
会期:2022年10月15日(土)、16日(日) ※14日(金)は関係者のみ
時間:10:00~20:00
会場:ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター
住所:大阪市北区大深町 3-1 グランフロント大阪北館 B2F
主催:UNKNOWN ASIA 2021 実行委員会
https://unknownasia.net
Text: Taketo Oguchi
Photos: Courtesy of UNKNOWN ASIA