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アンノウン・アジア 2022

HAPPENINGText: Taketo Oguchi

今年も本誌編集長の筆者が審査委員の一人として参加したので、今回注目した作家達を紹介したいと思う。


絵馬(EMMA)

1987年福岡県生まれ、現在大阪市在住の絵馬(EMMA)。会社員(ウェブデザイナー)のかたわら、2019年よりイラストレーターとして活動。今回独立を機に、作家性のあるイラストレーションの作品で初出展した。どこか懐かしいけど新しいネオポップな雰囲気の彼女のイラストを今後目にする機会も増えるかもしれない。


李秋禹(SYUJI L Volkov)

アンノウン・アジアには2020年から出展している1992年中国北京生まれで、現在、大阪芸術大学大学院博士課程に在籍中の李秋禹。グラフィックデザイナー、同時にアーティストとしてシュージ・ヴォルコフ(SYUJI L Volkov)名義で、アート活動も行なっている。今回はソビエト連邦時代のロシアのモダニズム建築をモチーフに前回同様タイポグラフィーを用いた、世界最大規模のデザインアワードでの受賞歴のあるポスター作品群を発表していた。


文蔵

1972年東京生まれの文蔵。撮影した写真のデジタル加工をもとに、アナログな手法で作品を制作。あえて無駄と思われる手法をとることにより、効率化優先の現代社会に​​​​​​​小さな問いを投げかけている。ウォーホルのシルクスクリーンにも見える作品は、実際には点描画で描かれている。一枚描くのに数ヶ月はかかるという、とても根気もいる作業だ。

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