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世界報道写真展 2021

HAPPENINGText: Victor Moreno

世界で最も有名であろう国際写真コンテスト、世界報道写真展(WPP)の2021年度の受賞作品展が、この秋にヨーロッパ各地のいくつかの都市で始まった。1955年にアムステルダムで設立されたこの機関の主な目的は、ストーリー・テリングとフォト・ジャーナリズムの重要性に取り組み、世界中のすべての人々がアクセスできる環境で、私たちの今の現実世界に関する重要な洞察をもたらすことである。

私たちは、南イタリアの美しい小さな港街、バーリで開催された第64回WPPを見る機会に恵まれた。展覧会は、建築家フランチェスコ・デ・ジリオによって1900年代初頭に設計され、2000年代に近代的に改修されたマルゲリータ劇場で開催されていた。WPP 2021は、世界中の4,000人を超えるフォト・ジャーナリストから応募された作品の中から選ばれた写真と物語を紹介している。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が私たちの社会にどのように影響したかを描写した作品が数多くあるのは当然だが、他にも衝撃的で注目に値する物語が沢山ある。


The First Embrace, Mads Nissen – 2021 Photo Contest, World Press Photo of the Year

今回の大賞は、2015年に同賞の受賞暦もあるマッズニッセン(デンマーク)による「最初の抱擁」だ。ブラジルのサンパウロ郊外にあるビダボアのコミュニティで、ハグカーテンを使用したパンデミックの人々を描いている。物理的な接触を最小限に抑えるように命じられた介護施設の脆弱な人々を最終的に受け入れるためにプラスチックシートが使用されている。

展覧会のほとんどの物語は必然的にかなり暗い内容のものが多いが、ポジティブなユーモアも交えたものも見受けられた。以下に私たちが注目した作品を紹介するが、紹介する各物語の詳細はWWPオンラインで確認することができる。


Locust Invasion in East Africa, Luis Tato for The Washington Post – 2021 Photo Contest, Nature, Stories, 3rd Prize

一見、幾何学模様のように見えるこの写真は、注視すると作物を破壊する疫病である昆虫の大群だと分かる。 2020年初頭、ケニアは70年間で最悪のサバクトビバッタの蔓延を経験し、農地を壊滅させた。ここでは、アーチャーズ・ポスト(サンブル国立公園)の集落の長が、放牧地域を荒廃させているバッタの大群を追い払おうとしていている。


One Way to Fight Climate Change: Make Your Own Glaciers, Ciril Jazbec for National Geographic – 2021 Photo Contest, Environment, Stories, 2nd Prize

この写真の背後にある物語は、天然資源を使用した長年の問題に対する独創的で創造的な解決策だ。インド北部のラダック地域(特に植栽シーズン中に深刻な水不足に直面する寒い砂漠)のコミュニティは、夏に水を供給するために巨大な氷の円錐形を構築している。地下のパイプで高台から運ばれたヒマラヤの融雪水は氷点下の温度で凍り、氷の仏舎利塔を形成する。写真の内部にはカフェさえある。仏舎利塔は2020年に26の村に設立され、さらに50の村に作るためのパイプラインが建設中だ。

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