デザイナート トーキョー 2020

HAPPENINGText: Taketo Oguchi

イタリアの偉大な建築家の一人、アルド・ロッシが設計を手掛けたジャスマック青山では、日本からイタリア、そして世界へ発信するための機会を創出すべく、「REBOOT(再起動)」と題した合同展示会が開催され、建築と呼応するようなデザインとアートの境界を超える作品が集結。


「REBOOT展」より ステゥディオ・ペペの作品「デジデリオ」(ジャスマック青山)© Nacása & Partners

ホテル、ショップ、ブランドのショールームやブティック、プライベートハウスの設計を手がけるアリアンナ・レッリ・マーニとキアラ・ディ・ピントがミラノに設立したデザイン・オフィスストゥディオ・ペペ。建築・設計のみならずアートギャラリーでの展示やインスタレーションも注目を集めている彼らは、架空の星座を探索する映像とオブジェなどからなるインスタレーション「デジデリオ」を展開した。


「REBOOT展」より 9+1の作品(ジャスマック青山)© Nacása & Partners

ミラノサローネ2020で作品を発表予定だった、アーティスト、デザイナー、エンジニアとしてクリエイティブ分野で最先端の表現を追求しているメンバーによって構成される「9+1」。「最先端の伝統工芸」 をコンセプトに、日本各地の伝統工芸とコラボレーションしながら、伝統工芸の技術にアートとデザイン、テクノロジーを組み合わせて作品を制作・展開する彼らは今回、富山ガラス工房とコラボレーションし、富山のガラス工芸が培ってきた多くの技法やテクノロジーを手掛かりに新たなジャンルのガラスプロダクトを展開した。


「REBOOT展」よりYOYの作品(ジャスマック青山)© Nacása & Partners

YOY」は、2011年に小野直紀と山本侑樹によって設立された東京を拠点とするデザインスタジオ。「空間とモノの間」をテーマに家具や照明、インテリアのデザインを行っている。今回は、ミラノデザインウィーク2020で発表を予定していた照明器具の作品や企業とのコラボレーションによって生まれた3つの新作を展示した。

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