マームとジプシー × トリッペン「BOOTS」
HAPPENINGText: Noriko Ishimizu
藤田貴大率いる演劇団体・マームとジプシーの最新公演「BOOTS」が、2018年12月21日から29日にかけて東京・新宿のLUMINE0(ルミネゼロ)で上演された。
劇作家であり演出家である藤田貴大は、漫画家や小説家、詩人、歌人、ミュージシャン、ブックデザイナーに加えてファッションブランドなど、演劇とはかけ離れたジャンルのクリエイターともコラボレーションも行い、活動の幅を広げている。
© MUM&GYPSY
同公演は、ドイツのシューズブランド「トリッペン」とのコラボレーション作品となる。一年の期間を設けて共同制作を行い、夏には海辺を舞台にした「BEACH」を上演。シリーズ完結作となる「BOOTS」を冬に発表した。
© MUM&GYPSY
トリッペンとマームとジプシーがタッグを組んだのは、トリッペンが衣装提供した、2016年の公演「ロミオとジュリエット」が初。その後、藤田氏がトリッペンの展示会に行き、何十足と靴が並ぶ空間に圧倒され、感銘を受けたことから、今回の共同制作を提案して実現したという。
今回は、トリッペンのモデル・皮の種類・色など、無数にある組み合わせを共に考え、舞台上で着用される靴が特別に製作された。藤田氏はキャストのみならず、音楽、セット、衣装といった舞台上に配置される全ての要素を等価に編集していく。両作品ともにトリッペンのコレクションテーマにインスピレーションを受け、創作された。
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