NULLマガジン
THINGSText: Juliet Fang
「NULL」は、クリエイションベースのフォトグラファーマガジン。「クリエイション」(創造)について「クリエイティブ」に議論をしたいグループで作られており、「NULL」(無、ゼロ)には、ゼロから全てを作り出すという意味が込められている。
現在は、主にショーン・ワン、ウー・テーホワ、チェン・ハン・リー、タ・ウェイ・ファン、ヨン・ヤン、ハオ・リーなどの作品が掲載されている。メンバーがお互いに質問を出し合い、それに対し作品作りという形で、アーティストはクリエイティブに問いに答えていく。
NULL, #0, “The Artist’s Choice” Designer: Jia Yun Du
NULLには刺激的な言葉で溢れている。人はどんなクリエイティブなことにも「意味」を見出し、理解できる言語に変換しようとするものだ。そのようなコミュニケーションをしていくうちに、純粋な「意味」は失われていってしまう。それが良いか、悪いかといったことではなく、創造の過程で、多くのアーティストは、意味をごちゃまぜにしてしまいがちだ。
Null, exhibition in Fashion Taipei – Style Space, 2018
NULLのメンバーはお互いにアイディアを話し合い、自分たちの関係性や、環境問題についてお互いの創造性や疑問を交換し合う。そのような疑問への答え方として、クリエイティブ(作品作り)は最も賢明で、ロマンティックな方法だろう。
Null, exhibition in Fashion Taipei – Style Space, 2018
NULLのアーティスト・チョイス、チェン・ハン・リーは中央に丸い穴のある写真を撮り、その写真を黒のステッカーで覆った。自己意識を消去しようとし、そこには写真のイメージの残像だけが残る。
続きを読む ...