東京デザインウィーク 2016
HAPPENINGText: Kengo Michizoe
「変身歌舞伎」日本電信電話株式会社 写真提供:TOKYO DESIGN WEEK
貨物用コンテナを再利用した四角いスペースに、独立した空間を作り、来場者を引き込む「スーパーコンテナ展」。カメラで撮影・認識された来場者の顔に歌舞伎の隈取り模様を合成し、映像として巨大な顔型オブジェクトへプロジェクションマッピングで投影するインタラクティブな展示であった。
「THE DAY LIVE」 Supported by J-WAVE 81.3@TDW
メインテントから外に出ると、日本の音楽シーンを東京から発信し続けている「J-WAVE 81.3FM」とのコラボレーションによる屋外ライブイベント「THE DAY LIVE Supported by J-WAVE 81.3@TDW」が開催されていた。ステージの目の前でアーティストのライブパフォーマンスを楽しめることはもちろんだが、会場全体に響き渡る歌声と演奏をBGMに展示を見て回ることができ、非常に贅沢な空間が演出されていた。
「THE NIGHT PARTY」 Supported by りんご音楽祭@TDW
夕方になると「りんご音楽祭TenT」にて、気鋭のアーティスト、VJ、プロデュース・チームやクルーをコンパイルした、映像と音楽のショーケース・イベント「THE NIGHT PARTY Supported by りんご音楽祭」が開催された。「りんご音楽祭」は長野県松本市発祥の人気音楽フェスであり、現在は日本各地で話題のパーティを繰り広げている地方創生音楽イベント。
プロデュースには、「りんご音楽祭」主催の「DJスリーパー」、渋谷道玄坂のウォームアップ・バー「しぶや花魁&OIRAN MUSIC」、SIMI LABなどが所属する「SUMMIT」が参加し、音楽ファンのみならず、幅広い世代が五感で楽しめるラインナップと演出がされた。
今年の TOKYO DESIGN WEEK は約600点の作品が出展され、会場は最先端のクリエイティブと作り手の熱量で溢れていた。本展の一番の特徴は出展者と来場者の距離の近さではないだろうか。実際、会場では、出展者と来場者が会話する様子がよく見られた。デザイン・アート・ミュージック・ファッションが媒体となり、人と人、人と物をつないでいく。普段の生活では気づくことのなかったクリエイティブの役割の一つに気づくことのできた貴重な機会となった。
最終日の11月7日は会場内で起きた火災事故により開催中止となった。亡くなったお子さまのご冥福を心よりお祈りするとともに、怪我をされた方々の一日も早い回復をお祈りいたします。
TOKYO DESIGN WEEK 2016
会期:前期/2016年10月26日(水)〜31日(月)
後期/2015年11月2日(水)〜7日(月)
時間:11:00〜21:00(最終日は20:00まで)
会場:明治神宮外苑 絵画館前
住所:東京都新宿区霞ヶ丘町2-3
入場:2,500円
https://tokyodesignweek.jp
Text: Kengo Michizoe
