伊東篤宏
PEOPLEText: Julie Morikawa
Photo: Tama Art University Museum
国内外で行われたイベントの参加や、個展やグループ展を開催した体験から得たものはありますか?国内外でインスタレーションを見た人々の反応に違いは見られましたか?
当然、体験から得たものはあります。それはここでは書ききれません。
(以下の認識も経験から導かれたもののひとつではあります。)
日本とその他の国では、作品に対する反応に多少の違いはありましたが、私が出会った人達に関して言えば、それは民族や人種の違いから、というよりも個々人の美術や音楽に対する捉え方や見方、聴き方の違いの方が大きい気がします。
私が展示やパフォーマンスをした事のある日本以外の国々は、基本的にヨーロッパやアメリカの「現代美術」や「音楽」(クラシックからポップミュージック、アヴァンギャルドまで)が、ある程度は根付いている、または認識されている地域が殆どで、出会った人々や私の作品や、パフォーマンスに接した人々の「アート」全般に対する認識や理解には、それ程大きな差がなかったのではないかと思います。(それは必ずしも良い事ではないと私は思っています。)私が短時間の滞在ではなかなか出会う事のできなかった、様々な国のドメスティックな領域、そこに暮らす人々の日常まで踏み込めば、「アート」に対する様々な認識の仕方や、その地域的、人種的な差異に触れる事になると思われます。
なかなか難しい事ですが、私は積極的にそこに触れたいと思っています。
SONY WALKMAN CM MOVIE
アーティストでなければ、どんな仕事をしていたと思いますか?
さあ?どうでしょうか? 犯罪者なんじゃないですかね。きっと今より少しは儲けていたと思います。
これからの作品でやってみたいテーマはありますか?
ありますが、まだきちんとまとまっていません。音や音楽の文脈では、リズムやグルーヴに興味があります。
今後のご予定があれば教えて下さい。
2011年の主な予定として、国内では毎月数本のライブ・パフォーマンスの他、7月頃(予定)に東京で1週間程の個展とパフォーマンスを予定しています。海外での予定は、現時点で決定しているものとして、5月にアメリカ(ロサンジェルスとニューヨーク)、9月末からデンマークでそれぞれ作品展示とライブパフォーマンスを行う予定です。
札幌ビエンナーレ・プレ企画 2011
「アートから出て、アートに出よ。美術館が消える9日間」
会期:2011年4月2日(土)~10日(日)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
会場:北海道立近代美術館
住所:札幌市中央区北1条西17丁目
入場料:一般1,000円、高大生600円
チケット販売:道新プレイガイド、大丸プレイガイド、4プラプレイガイド
主催:札幌ビエンナーレ・プレ企画実行委員会
後援:北海道・北海道教育委員会・札幌市・札幌市教育委員会
https://www.sapporo-biennale.jp
Text: Julie Morikawa