FFIXXED(フィックス)
PEOPLEText: Mariko Takei
深圳のスタジオについてどんなところか教えてもらえますか?また、スタジオでは普段どう過ごしていますか?
事務所とスタジオと工場がどう機能させるかという、自分たちの作業モデルを構築したいと思ってました。事務所とスタジオを除くと、サンプルやコレクションのフルラインを製作できる小さな作業場があります。また、くつろげるスペースもあるんですよ。ここは、生活と仕事の両立を実現できる場所なのです。
ffiXXed studio in Shenzhen
この場所での多くの時間は、メールを書いたり事務的なことに費やしてます。でも新しいアイディアやアプローチを練る自由な感じがここにはありますね。となりの部屋で製作に追われるかなり忙しい時もあるでしょうけど、製作プロセスや人との関わりをもっと理解できる場所なのです。現在はこぢんまりした家族がいる、という感じのとても素敵な空間なんですよ。
“We are Building a Civilised Space Here” ffiXXed AW 2010 Collection
2010年秋冬コレクション「ウィー・アー・ビルディング・ア・シビライズド・スペース・ヒア」(We Are Building A Civilised Space Here )についてご紹介下さい。
家、職場、アパート、スタジオなどで展開する私たちの日常に対応した一連の服を作りたかったのです。コレクションは、ニューヨーク、香港、深圳をまたがって製作されたので、美的、形式的、文化的にも様々な影響を受けていると思います。コレクションの中核にあるのは、アーティストでありffiXXedのコラボレーターでもあるジェームズ・ドイッチャーによるデジタルプリントで、メルボルンのY3Kギャラリーで展示された彼の展覧会「ウィー・アー・ビルディング・ア・シビライズド・スペース・ヒア」からインスパイアされたものです。
“We are Building a Civilised Space Here” ffiXXed AW 2010 Collection
コレクションでは、ウール、ウール/シルク、ウール/麻と、手編みのペルーウールやアルパカ/アンゴラをブレンドして、日常の基本について詳細に表現しています。社会的な国内の様々な状況を伝達し、超越し、刺激することを目指しています。
ffiXXedでそれぞれの役割というのはありますか?新作コレクションを手掛ける際どのように作業されるのですか?
コレクションのデザインをするということに関しては、特に決まった役割というのは決めていないし、クリエイティブなことを手掛けるのに、私たち2人とも固定したやり方というのをもってないのです。沢山の話合いを経て、すごく流動的にやってます。大きなテーブルのところで一緒に、いくつかのことを同時に作業してます。そこから本当にプロダクトが生まれることがあって、よく驚いてますよ。もちろん、特定の業務を割り当てることもあります。
ffiXXed Mosquito Net Hat for the “Too Much of Everything” Show
服をつくる上で主にこだわっていることは何ですか?
国内の社会的な様々な状況を伝達し、超越し、刺激するような服づくりを目指しています。
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