FFIXXED(フィックス)
PEOPLEText: Mariko Takei
他のアーティストやデザイナーとコラボレーションすることはありますか?
当初からffiXXedは包括的なプロジェクトとして立ち上げています。ffiXXed初の正規プロダクトは、ブレスと制作した「ブレス・アドバンスト・ショッパーバッグ・トップ」です。
BLESS advanced Shopperbag top
最近では、「コンディメント・マガジン」とアーティストのジェームズ・ドイッチャーともコラボレートしました。現在は、ニューヨークを拠点にしているアーティストのエステル・パルテガスと新作コレクションの制作をしています。コラボレーションすることは、ffiXXedプロダクトのクリエイティブで社会的な可能性の新たな発見をするきっかけとなってますね。
“unseen utopias” ffiXXed SS 2010 Collection
インスピレーションは何から得ていますか?
日々の現実をつくりだす様々な文化的事柄が混ざり合ったものを生かしていますね。
中国で生活や仕事をすることはいかがですか?
中国は最高に面白いです。深圳は都市としてはまだ25年ほどしか経ってないけど、1500万人もの人口があるんです。中国の中でもいち早く特別経済区に指定された都市で、香港と接した場所にあります。中国国内では社会的にも経済的にもかなり独自のポジションにあるところなんです。なので、面白いことがいろいろあるし、建築設計会社のウルバナスはここにオフィスを構え、すごく素晴らしいプロジェクトをいくつか手掛けたりしています。OCATのようなギャラリーも興味深いことをやっています。あと、どう産業と文化が結びつくのかなど、この街の社会構造にも興味がありますね。中国での生活を通じて学び、そのことが自分たちの興味となっているのです。
“unseen utopias” ffiXXed SS 2010 Collection
メルボルンやベルリンと比べると、深圳で生活や活動する上での利点、不利な点はどんなところですか?
明確な利点は、産業にアクセスがあるということです。でも、例えば社会的な制約というものもありますね。ここでのライフスタイルは、オーストラリアやドイツでのものとは異なります。ベルリンとメルボルンは住みやすくて本当に素敵な小さな街で、どちらの街もクリエイティブで社会的なシーンが展開されていて、自分たちの成果はそのシーンの一部として現れます。でも時に、そんな風にシーンの一部でないほうがいいなと思うのです。それが妨げにもなりうるし、ある種の制約になってしまうからです。深圳は自分たちにとって、とてもニュートラルな場所で、普段快適だと思っている場所からかなり外れているのです。ここでは、自分たちの好きなように自分たちの場所をつくることができます。
今後やってみたいこと(もの)を教えて下さい。
織物、竹、ディナーウェア、レザー、カンフー、編み物、ダンスなど。
Text: Mariko Takei