プリマベーラ・クラブ 2008
プリマベーラ・サウンド・フェスティバルの冬バージョンイベント「プリマベーラ・クラブ」が冬に開催される必須音楽イベントとなりつつある。今回初めてバルセロナとマドリッドの2カ所で開催された。
バルセロナでは、フォーラム・オーディトリ、アポロ、アポロ内にあるLa(2)の3会場で開催。冬のプリマベーラは屋内で行われた。フォーラム・オーディトリでは、着席しリラクックスしたムードの中で素晴らしい音響で心地よくバンドの演奏を聴くことができた。この場所でイベントがスタートし、夕方から夜中まで楽しむことができた。そのラインナップは、ジャイアント・サンド, エリ・ペーパーボーイ・リード, ラ・ブエナ・ヴィーダ, エイブ・ヴィゴーダなど。
そして真夜中よりイベント会場を伝説のアポロシアターへと移動。ダンスやジャンプするなど、もみくちゃになって音楽を楽しむのには最適な場所だ。メインステージと階下のLa(2)で遅くまで行われた。
本イベントの兄弟フェスティバル「プリマベーラ・サウンド」は素晴らしいアーティストが多く集まるイベントとして知られている。プリマベーラ・クラブの参加アーティストは、より幅広いジャンルでエクスペリメンタルな音楽の方向性を持つ。アーティストのラインナップにビッグネームがないのに、イベントが大成功を収めているのには驚く。このことは、街が音楽シーンに求めていることの大きさをよく示していると思う。
わたしが言うビッグネームというのは、巨額のマネーを動かすアーティストということで、プリマベーラ・クラブが、他のビッグフェス同様、もしくは、それ以上のできだからだ。
木曜日の夜を楽しませてくれたアポロでは、イギリスのバンドウェーブ・ピクチャーズが参加。最新アルバム「インスタント・コーヒー・ベイビー」のナンバーを披露した。このすぐ後のステージを飾ったのは、彼らに影響を与えたとする ダレン・ヘイマン。実のところ、両者は一緒にツアーを回ったそうだ。ダレンはジャック・ヘイターと共にヘフナーのナンバーを演奏した。
ヘイマンが披露したのは、ヘフナーの最高にポップなヒット曲で「クリスチャン・ガールズ」、「リー・レミック」や「グリーディ・アグリー・ピープル」など。素晴らしい夜となった。
Giant Sand
金曜のバルセロナの「夜」を飾ったのは、ディアフーフとミカ・ミコだ。オーディトリで最初に演奏したのはザ・ドードース。デビューアルバム「ビジター」を披露し会場を盛り上げた。すぐ後に続いたのは、ハウ・ゲルブ率いるジャイアント・サンド。繊細なできの新作アルバム「プロビジョンズ」を披露した。
Isobel Campbell
イザベラ・キャンベルとマーク・ラネガン は新作「サンデイ・アット・デビル・ダート」や「バラード・オブ・ブロークン・シーズ」からファンタスティクなナンバーを披露、くつろいだステージを楽しませてくれた。
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