プリマベーラ・サウンド 2008

HAPPENINGText: Julio Cesar Palacio

現地にいる音楽評論家達が、夏季に多くの音楽フェスティバルが開催されることについて語るとき、彼らはそれがアーティストの質や公共の豊かさに影響を与えるということを指摘している。

しかし、プリマベーラ・サウンドはインディペンデント音楽ファンの中で、他の多くの新興音楽フェスティバルの中でも権威のあるものとして知られているだろう。なんと約6万人もの人々が、素晴らしいラインアップの集まった今までの中でも屈指のプリマベーラ・サウンドを楽しむために集ったのである。

プリマベーラ・サウンド 2008

ラインナップに並んだアーティストをいくつか挙げると、ポーティシュヘッド、ソニックス、ディーヴォティンダースティックスヤング・マーブル・ジャイアンツキャット・パワーアニマル・コレクティブなどがいた。

プリマベーラ・サウンド 2008
The Notwist

初日、観衆は夕方前から会場にいた。そしてプリマベーラ・サウンド 2008は、ロック・デラックス・ステージにて、ドイツ出身バンドノット・ウィストによって始まった。ノット・ウィストは元ハードコアパンクバンドであり、時を経るにつれ、よりソフトでスムーズな音楽になり、現在はインディートロニック調の音楽に近づいてきている。

プリマベーラ・サウンド 2008
Health

今年は会場内にバイス/ジャガーマイスターによって新しいステージが設けられ、そこで新しいバンドの中でも最高のバンドを見るのはとても興奮するものだった。そこでは、カリフォルニアンズヘルスのパワフルなノイズと彼らの新しい音楽を、素晴らしいライブセットで披露していたのである。

プリマベーラ・サウンド 2008
Public Enemy

演奏の合間にステージを移動する時間もない中、フェスティバルに参加したアーティストの中でも最高のアーティストの一つがその登場を準備していた。伝説的なヒップホップギャングであるパブリック・エネミーが、彼らの楽曲である「It Takes A Nation Millions To Hold Us Back (Def Jam,1988)」の最初から最後までを演奏し、その20周年記念を祝ったのだ。アフロアメリカン文化の革命が「Don’t Believe the Hype」「Louder Than A Bomb」などの楽曲によって、大音量で響き渡った。

プリマベーラ・サウンド 2008
Portished

そのすぐ後、フェスティバル最大のステージであるロックデラックスステージがフェスティバルで最も期待されるバンドを迎えるため超満員になった。過去10年もの間待ち続けた、ポーティシュヘッドの登場である。催眠術にかかったようなブリストル・トリップホップ・トリオと、素晴らしいべス・ギボンズによって観客は神秘的な世界に運ばれた。それはまさに壮大なトリップだった。

プリマベーラ・サウンド 2008
Explosions in the Sky

そのあと、まだ催眠術にかかったような状態で、ATPステージの驚くべき世界を見た。それは嵐のような音楽を演奏するテキサス出身のギターカウボーイ、エクプロージョンズ・イン・ザ・スカイによるもので、彼らの美しい演奏は優しくもありエナジーを与えてくれるようでもあった。

最初の夜は、ボックス・トロットデ・ラ・ソウルカリボウなどが同時刻に異なるステージに出演していたため、文字通り、走っていた夜だった。しかし、人々は4つの全てのステージに満足していたようだ。

プリマベーラ・サウンド 2008
Vampire Weekend

初日の最終アクトはカラフルで楽しいニューヨークの空気をまとったヴァンパイア・ウィークエンドによる音楽で締めくられた。彼らの演奏する、新鮮で楽しい音楽によってとても良い1日の終わりを迎えることができた。

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