「ライカ」アーティスト展
私はちょっとお腹がすいたのでサンドイッチでも食べに出かけることにした。5番通りまで出たところで、お店のショーウィンドウにエイリアンの様なキュートな男の子が仰向けに寝っ転がっているのに気付いた。本当に可愛かったのでちょっと覗きに入ることにした。空腹はまだ我慢できる。
ちょうどカメラを持っていたのがラッキーだった。というのも、そこで見つけたのは「LAIKA」に所属する20名以上のアーティストが集まる素晴らしい展覧会だったからだ。LAIKAは、ウェブ、アニメーション、映像制作やキャラクターデザインも得意とするポートランドのデザインスタジオ。ばかばかしいM&MsのCMを始め、彼らは過去に多くの成功を収めているようで、私たちはテレビで彼らの仕事を良く見ていた。なんとなく、そう書いてしまうと彼らの作品や才能を制限するようで好ましくないが、実に彼らの活動の幅は多岐に渡っている。
悲しい事実がある。実はLAIKAは、ここポートランドに以前存在したウィル・ヴィントンという会社なのだ。ヴィントン社は、長編映画の資金を集める為、2002年にNikeのオーナー、フィル・ナイトを株主に迎え入れたが、その年、ナイト氏が多数の株主となったことで、ヴィントン社は舵を取りそこね、倒産してしまった。ヴィントン社はナイト氏を所有権侵害で訴え、これに勝訴。ナイト氏は2005年に社名をLAIKAと改めた。私はウィル・ヴィントンには特別な思い入れがある。カリフォルニア・レーズンと、のろのろ動くマーク・トウェインのクレイアニメーションは長い間、私の夢に悪夢となって現れ続けていたからだ。あー思い出すだけで怖い。
Colleen Flanigan “Conquest”
さて、今夜、私の夢に何が出てくるか皆さんがお分かりになったところで、今私はこのゴールドスミス・ビルのアートスペースに入ったところです。ここで『私が先よ!』『違うわ、私が先よ!』という作品のキーキー鳴る声で出迎えられた。そこで私は非論理的になってみようと思い、反時計回りで見て回ることで作品たちを困らせようと思いつきました。 それで、私が最初に見たのは信じられないものの集合体でした。それは、犬、猫、人間の毛、金網、セメント、スチール、沢山の素材と、素晴らしい織物の才能。コリーン・フラニガンと織物師ジェニー・マクルーバーの作品で、タイトルは「コンクエスト」動きとリアリティと面積の交互性が美しいディスプレイです。
David Candelaria “DJ Robot for hire”
「雇われDJロボット」は最初に私が惹き付けられたデビッド・キャンデラリアの作品。問題は、ロボットやその背の高さではなく、その後ろにある黒いブランケット。それが私の後ろについてきて離れなくなるように感じたのです。気が小さくてごめんなさい。
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