リサ・ファーマー
PEOPLEText: Yurie Hatano
コレクションの中では、素材には革、形には生き物が使われていますが、この美しいハンドメイドのハンドバッグをつくるためのアイディアはどのように掛け合わされたのでしょうか?革を素材に選んだ理由や、このユニークな形にした理由は何ですか?
革を選ぶ理由は、その洗練さ、柔順さ、ありのままの美しい特性にあります。革は、取り扱いに対して無限の可能性を提供してくれます。それに私のバッグはそれ自体が「生き物」なのです。皮をつくるのに皮以上の良い素材がありますか?
Holy Mackerel!, 15mm x 15mm, Vegetable tanned leather
細部にまで、使われる素材にこだわりが見えますが、これらのバッグをつくる時に最も大事なことは何ですか?
私にとってこれらのバッグは、ハンドバッグというよりも革の彫刻のようなものです。美しいデザインであること、完全無欠なハンドメイドであることが大事です。
Fly in the ointment, 20mm x 30mm, Vegetable tanned leather
それぞれのハンドバッグがギャラリーで展示されるアート作品のようですが、ハンドメイドによってそれぞれの作品がオリジナルになっているのでしょうね。ご自身をアーティストとして位置付けますか?プロダクトデザイナー?それともファッションデザイナーでしょうか?
自分では、自分を位置付けできません。
影響を与えられてきたデザイナーやアーティスト、その他の人や出来事などはありますか?
私が見て経験する全てのものに刺激され、影響を受けています。
イタリアとイギリスのアート/デザインの学校で教えることもしてきたそうですね。また数カ国にてクリエイティブのキャリアを積んでいらっしゃいますが、現在拠点としている(または拠点としていた)都市のデザイン/アートシーンの現状をどのように思いますか?
現在はミラノに住んでいます。ミラノは若いアーティストやデザイナーにとって、大きな可能性のある、しかし機会が少ない都市です。この現状を変えようと、一生懸命に活動している少しの人たちに、私は加わり、サポートします。
この後のプランは何ですか?
今進行しているプロジェクトを育てること、新しい機会に対して前向きであり続けることが、私のプランです。
Lisa Farmer
住所:4 via procaccini, 20154 Milano
TEL:+39 (0)2 3655 2186
info@lisafarmer.com
https://www.lisafarmer.com
Text: Yurie Hatano
