ルル
PEOPLEText: Kyoko Tachibana
映像やグラフィックなど最近の作品について教えて頂けますか?
ライトニング・ベイブ・プロジェクトは、個人的なプロジェクトです。キャラクターは1950年代の中国の体操の人形に基づいていますが、デザインに現代的なひねりを加えています。1950年代、私の母がとても若かった頃、彼女の洋服、ヘアスタイル、緑のユニフォーム、赤いチーク、エネルギッシュな声と音楽、この全てが私の小さな頃の思い出に鮮やかに残っているのです。
ライトニング・ベイブの作品は、ポスター、アニメ風壁紙、MSN PCのための顔文字、クッション、フィギュア、そしてラグ、セーターまで、様々なメディアをカバーしています。
最近のモーショングラフィック作品は、ゲット・イット・ラウダーのオープニング映像で、以前SHIFTでも右手の方にあったバナー広告でも見ることができました。私のウェブサイトで30作品以上の映像作品を見ることができます。
北京でのアートシーンはどうですか?798芸術区での活動を見る限り、最近はかなり盛り上がってきているようですが。
そうですね、盛り上がってきていると思います、そして前よりも観光地化してきていますね。観光客でいっぱいの大きなバスが行き来し、カメラのフラッシュがすごいです。北京でのアートシーンは実際はよく分からないです。どこに向かっているのかも分かりません。分からないということが、人々をもっとアートに興味を持たせ、もっとアートについて語り、もっとアートを売り、もっとアートを創作し、そしてもっとアートを消費することになるのだと思います、もしこれが正しい論理ならば。
798芸術区以外でどこかおもしろい場所はありますか?
Cao Chang Diは、見るべきものが多くある最新の場所です。沢山の人々がここのスタジオスペースを少しでも借りようとしていたり、またはスタジオを建てて他のアーティストに貸したりしている、というような場所です。
普段、休日は何をして過ごしていますか?
仕事場と寝る場所が同じなので、仕事をしながら遊んでますね。ラップトップでお気に入りのDVDを見ながら、他のコンピューターでデザインをしたり… もし家で仕事をしてなければ“コンピューターから離れ中”というバックプリントのあるTシャツを着て、散歩に行きます。足が動くままにどこでも行ってしまうんですよ。
今後の予定はありますか?
予定はありません。計画するのは得意ではありません。状況次第で臨機応変です。
Text: Kyoko Tachibana
Translation: Junko Isogawa
