バサバ
PEOPLEText: Naoko Fukushi
2001年にもシフトのスペイン特集でインタビューさせて頂きましたね。当時からまだ3年ほどしか経っていませんが、その頃と比べて自分達の活動、そして取り巻く環境(デザイン界やウェブ関連)に関して何か変化したことはありますか?
もちろんです。いろいろ変化しました。3つ歳をとりましたし。成熟したとも言えるでしょう。その間多くの会社が消えてしまいましたが、少数が良い仕事をし続け、生き残っています。時というのは、頑丈なものと弱いものを振り分けるフィルターの役割を持ちます。自然界と同じです。
バサバにとってこの3年は、スタジオをよりプロフェッショナルにする時間でした。また、国際的な仕事の依頼も増えました。それは私たちを幸せなことです。しかし私たちは、自分達であり続けるために、これ以上会社の規模を大きくはしたくないと思っています。
4月に行なわれた「CMYKフェスティバル」をはじめ、スペイン特にバルセロナでは、「SONAR」や「OFFF」など世界的なフェスティバルが開催され世界のミーティングポイントとも言えると思いますが、スペインがその地として発展しているのは何故だと思いますか?
バルセロナで多くのフェスティバルや、イベントが開催されているのはとても素晴らしいことです。どう説明すればいいのかは難しいのですが、バルセロナに来てみれば、バルセロナという都市自体がある種のブランドを作り上げているのだということを感じるはずです。暖かい気候、カルチャーや新しいものに貪欲なオープンマインドな人々に出会えば、きっと新しいバルセロナのイメージを持つことでしょう。おそらく移民も、このムーブメントを起こしている大きな要因の一つだと思います。
今月のSHIFTのカバーデザインは、どのようなことをイメージして作りましたか?
天国を表現しています。特にここでは、インターネットの天国。口は、このシフトの最新号を前によだれをたらしている読者を表現してみました。
グリーンの床とピンボールのあるスタジオというのが楽しそうな感じがしますが、今VASAVAのメンバーのなかで流行っていることはありますか?
最近は、ピンポン玉とラケットを使って、壁打ちのミニ・スカッシュを楽しんでいます。仕事の息抜きには最適な遊びです。
これからの予定を教えてください。
5月にバサバ初めての展覧会をパリの「ARTAZART」で開催します。2005年を目標に、バサバのショップを併設できるような新しいスタジオを探しているところです。
最後に読者にメッセージをお願いします。
いつも細かい文字を読み、ペットを大切に、争いを避けましょう。
Vasava Artworks
住所:Travessera de Gracia 314, 08025 Barcelona
TEL:+34 93 539 6430
vasava@vasava.es
https://www.vasava.es
Text: Naoko Fukushi
