NIKE 公式オンラインストア

マイケル・デ・フェオ

PEOPLEText: Ania Markham

次第に有名になり、アンダーグラウンドな存在ではなくなってくるにつれて、街を彩る手段を変えようとは、思いますか?有名になることで、ストリートアートにどのような影響がありますか?

僕は、常に新しいプロジェクト、アイディアを生み出しています。この表現方法の最大の可能性を引き出すために、自分を限界まで持っていきます。もし、同じ事を続けていたら、すぐに飽きてしまって、ストリートアートはもう何年も前にやめていると思います。僕のストリートの作品は、様々な方向へと広がっています。例えば、僕はずっとブループリント紙に抽象画を描いていますし、もうすぐ出版したいと考えている本の準備にも忙しい。また、ウェブサイトを持つ事によって、僕の作品を見てくれる人との関係も変わりました。ストリートで作品を見なくても、世界中の人達に僕の作品を見てもらえる。有名になったからといって、作品に何か影響するということはありません。有名とか、そういうことより、僕のしていることを他の人達と共有したいと思っています。作品が、僕のハートから生まれ、取り巻く環境に誠実でいられれば、僕は自分の進む道を変える必要はないと思います。

教師という立場にいることで、問題になることがありますか?

僕が教師でいるということは、アーティストとしての面と同じように、僕の一つの要素ですが、ほとんどの人は知らないです。教師でいることで、新しい物の見方をすることができたり、成長することが可能です。大抵の人は、僕がそんな責任ある職についていると知ると、驚きますが、それを大きくひけらかしたり、逆に隠したりはしていません。何年か前に地元の新聞から、アートを教えながら自分の作品も発表する教師としてインタビューを受けました。てっきり、ペインティングを中心に取り上げられるのかと思いきや、ストリートの作品にスポットが当てられたのです。その記事は大きく取り上げられ、生徒、父母、教師、学校の事務局、全ての人がその記事を見て、今や僕が学校の外で何をしているか、みんな良く知っています。批評のほとんどは、その記事に対し、とてもポジティブで、奨励してくれるものでした。今のところ問題はありません。

今後の予定は?

もし、時間があれば、いろいろな都市を巡りながらヨーロッパを旅行したいです。日本にも行ってみたいです。今、できればヨーロッパで、僕をマネジメントしてくれるギャラリーを探しているところです。さっきも、お話したのですが、もうすぐ出版したいと思っている本をちょうど手掛けているところなのです。興味を持ってくれている、出版社はあるのですが、まだ話は固まっていません。また、僕の作品が、テームズ・アンド・ハドソンから3月29日に発売される「ストリート・ロゴ」という本に取り上げられました。この本は、素晴らしいです。さらに、7月には、ウースター・コレクティブの主催で開かれるニューヨークでのグループ展に参加したりなど、様々なプロジェクトに関わっており、日々その活動範囲を広げています。

Text: Ania Markham
Translation: Naoko Fukushi
Photos: Courtesy of Michael A. De Feo

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
葛西由香
MoMA STORE