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オートフェーン

PEOPLEText: Sachiko Kurashina

今月号のカバーデザインを手掛けてくれたのは、今年の1月から活動を始めたばかりの新デザインユニット・オートフェーン(AUTOPHENE)の安藤佳史。相棒のトリスコーシローが主催する、ホッペの「スマイルポストカードプロジェクト」にも作品を提供し、その発売も目前に控えている。春は新しいことが次々と始まる季節。彼はどのようなスタートを切るのだろうか?

ご自身のバックグランドも含めて自己紹介をお願いします。

安藤です。アートスクール卒業後、旅をしてました。今年の1月からオートフェーンという名前でトリスコーシローと一緒に活動しています。

アメリカに留学していたそうですが、アメリカでアートを学んだ中で一番大きな収穫は何ですか?

まず、デザインにおいて明確なコンセプトを持つということです。作品について自分なりの理由付け、考えをはっきりとさせたうえで製作にとりかかることは非常に重要であるということを学んだと思います。

あとこれは、収穫かどうかはわかりませんが、自分が生まれ育った国を出てアメリカに限らず海外の国でしばらくの期間生活する事は色々な事を発見する良い機会だと思います。

日本ではなく、アメリカでアートを学ぼうと思った理由は何ですか?

日本、または他の国のアート、デザインを感覚として掴むには自分の生まれた場所で感じるよりも多くのことを得られると思ったからです。実際に日本では気付く事のなかったような事などを客観的にとらえることができたと思っています。それと、良いか悪いかは別にして競争社会の中で物事をとことんつきつめるやり方を学んだ事は、今活動する上で役にたっているかもしれません。

そこでオートフェーンでのパートナーでもあり、「スマイル・ポストカード・プロジェクト」の主催者でもあるトリスコーシローさんと出会ったのですよね?出会いについて教えてください。

偶然、同じクラスでした。彼の持っていたコンパスのセットが、かっこよかったので話かけたのがきっかけです。

「スマイル・ポストカード・プロジェクト2002」について教えて下さい。

スマイルポストカードプロジェクト2002は、去年の11月からはじまったもので、簡単に言うと約50人のアーティストのポストカードをパッケージにして販売するというものです。自分達も社会に属する者として困難に直面している人々に対して少しでも何かできることがあればと思い発足しました。 その収益は、印刷代などの諸経費を除いた利益80%を恵まれない女性や子供達、難民避難民を支援している団体(ユニセフ、日本赤十字など)に寄付します。 後の20%は、私達フリーのデザイナー、アーティスト達で運営されている非営利団体「ホッペ」の広報や次回のプロジェクトの為などに使われます。

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