ポール・レベイロール

PEOPLEText: Jerome Lacote

8月、パリでは何も無く、エレクトロニックな活動もさほど強力ではなかった。みんながイビザやサン・トロペで日焼けをしている間、私は、過った見方により見逃されてアーティストについての話をしようと思う。


Peul Rebeyrollle, Photo: Patricia Mingotaud

このアーティストは、現代アーティストとして述べられることはあまりなく、デジタルユーティリティーも使うことはない。それにもかかわらず、彼の作品はコンテンポラリー・クリエイターが汲み取るための資源を与えていると、私は信じている。そのアーティストは、ポール・レベイロール。1926年に生まれた彼の展覧会が、最初に開催されたのは50年代だ。フランスの田舎のとある美術館が、彼の作品を大変気に入っている。


Peul Rebeyrollle, Tête Couronnée, 1991, Painting on canvas, 195 x 130 cm

彼のスタイルは、ジャクソン・ポロックとロバート・ラウシェンバーグに大変近く思われる。彼が非常に造形的に仕事をしているとしても。私にとって、2つの有名なレファレンスよりも、彼の方が興味深い。なぜなら、彼は正式なイノベーションに加えて、自分自身を表現するためのペインティングの限界までどのようにして到達するかを知っているからだ。実は、「スタイル」を作る代わりに、彼は強くてインパクトがあり、また彼の潜在的な意見とエコロジカルな良心を提供する、アート作品をどのようにして作るかを知っているのだ。


Paul Rebeyrolle, La barrière, 2000, Mixed media on canvas, 250 x 270 cm, Photo: Jean-Louis Losi

これらのイメージは、ペイントによって構成されているが、土、鉄、その他の代わった素材も使われている。このペインティングと彫刻のハイブリッドミックスは、3Dや動きを示すイメージを生み出している。彼の「マルチメディア」という作品は、デジタルアーティストの興味を表す作品だ。他のフレームワークに取り組むアーティストが、「目的のない」スタイルに終わってしまうことのない、豊かに創造された彼の手法と表現豊かなイメージにより、いかにして探究し、実験していくかということだ。おそらく、これがまさにヨーロピアンなスタイルで、とりわけフランス的な態度なのだろう。しかし、私はみなさんを招待したい。フランスの中心地を旅行で通る事があったら、レベイロール美術館を訪れるように。

Espace Paul Rebeyrolle
住所:Route de Nedde, 87120 Eymoutiers, France
時間;10:00〜18:00
TEL:+33 5 5569 5888
入館料:6 €
http://www.espace-rebeyrolle.com

Text: Jerome Lacote
Translation: Naoko Ikeno
Photos: Courtesy of Espace Paul Rebeyrolle © Paul Rebeyrolle

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