横尾忠則展「GENKYO 原郷から幻境へ、そして現況は?」

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世界的な芸術家・横尾忠則の過去最大規模の展覧会「GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?」が、東京都現代美術館で、7月17日から10月17日にかけて開催される。

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1960年代からグラフィックデザイナーとして常に第一線で活躍してきた横尾忠則は、1980年のいわゆる「画家宣言」以降、美術家とし活動を行い、めまぐるしくスタイルの変遷を重ねながら、森羅万象あらゆるものをモティーフとして数多くの作品を制作し、横尾氏にしか表現できない独特の世界を描いてきた。

今回開催される展覧会は、愛知でスタートした「GENKYO 横尾忠則」の東京展だが、横尾自身の総監修により、出品作品を半分以上入れ替えを行い、初期グラフィック作品から新作まで、500点以上の作品が出品される。昨年から今年にかけて制作されたこの新作は、大作ばかり20点以上。横尾芸術の中でも最大級の問題作とも評されるこの新作の数々を、東京展で初公開する。

滝は横尾作品に繰り返し登場する題材で、滝の絵を描くために収集した絵はがきのコレクションは1万枚を超える。本展では、その滝の絵はがきを天井・壁面を覆い尽くすインスタレーションも展開される。

「作品による自伝」をテーマに企画された、横尾作品の集大成とも言える「GENKYO 横尾忠則」で、新しい視点から人間・横尾忠則を紐解く機会となるだろう。

また、渋谷パルコのほぼ日曜日では、ほぼ日連載の「YOKOO LIFE」が書籍化される記念して、「横尾忠則の生活」をテーマにした展覧会「YOKOO LIFE 横尾忠則の生活」が、7月17日から8月22日まで開催されるほか、東京駅、丸ビル・新丸ビルの壁面では息女でありデザイナー・アーティストとして注目を集める横尾美美と共に「東京大壁画」の公開や、7月21日から六本木の21_21 DESIGN SIGHTでは、カルティエ現代美術財団の企画で「横尾忠則:The Artists」と題した展覧会が開催され、今回のために横尾忠則が描いた肖像画のシリーズ全139作品が発表されるなど、この夏、東京都内諸所で横尾作品を見ることができる。

GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?
会期:2021年7月17日(土)~10月17日(日)
開館時間:10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(7月26日、8月2日、8月9日、8月30日、9月20日は開館)、8月10日、9月21日
会場:東京都現代美術館 企画展示室1F/3F
住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
観覧料:一般 2,000円、大学・専門学校生・65歳以上 1,300円、中高生 800円、小学生以下無料
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館、朝日新聞社、テレビ朝日、文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会
特別協力:横尾忠則現代美術館、国立国際美術館、カルティエ現代美術財団
協賛:凸版印刷
企画監修:南 雄介(前愛知県美術館館長)

巡回展 大分県立美術館 2021年12月4日(土)~2022年1月23日(日)[予定]

Text: Editor

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